「高価なもの」と「良いもの」の違い

ほとんどの人が知らないけど。新潟はラーメン王国だとご存じでしょうか?そんな新潟では知らない人はいないであろう「だるまやグループ」が運営する、「ちゃーしゅうや武蔵」で、昨日今日、6月3日、4日は634(ムサシ)の日と銘打ったイベントがあり。一番人気の「からし味噌ラーメン」を、500円で食べられるという企画をしていたので食べにいってきた。案の定、行列ができていて、30分ほど並んでようやく食べる事ができた。
ここは好きなラーメン屋さんのひとつで、以前にも食べたことがありますが。そもそも新潟のラーメンはどこも安く、この「からし味噌ラーメン」は普段850円で食べられる。(最近値上げした)だから、350円のために30分の時間を使ったと思うと複雑な気持ちになりますが。イベントごとはのっかってみると色々と気づくことがあるので、のっかってみる精神は大切です。

画像1

【ちゃーしゅうや武蔵ホームページ】

 

はい、それでは本題に入ります。
同じ内容をVoicyで話しています、音声がいい方はこちら。

価格は一瞬、健康は一生

4月に猫魔スキー場でバンクドスラロームの大会に出場したとき。コースインスペクションのため、スタートゲートに並んでいると。大会スタッフの方から急に「あ、FOSSILだ、良いボード乗ってますね」と声をかけられました。
「ありがとうございます。」と、私も嬉しくて。そこから色々と話を聞くと、どうやらブランドの事も私の事も知ってくれている方だった、ということ。

この会話をした時、6年くらい前にテレビで観たことを思い出しまして。

それが特集でやっていた、「いちやまマート」という山梨県をメイン展開しているスーパーの話。そのスーパーは、とかく「健康食品」に力を入れていて。減塩や糖質カットのお弁当やお惣菜を作り。通常はプライベートブランドっていうと、大手さんのものに包みだけ変えて安く出すってイメージだけど。いちやまマートのプライベートブランドは自分達でてがけたものを出しています。ただその分、コストがかかり一般的にいうプライベートブランド=安い、というわけではありません。

なぜそのような事をはじめたかというのも
「健康に配慮した食品が少なかったから」

ようするに、いちやまマートは徹底的に健康にこだわった商品を置いています。しかし、それだけこだわるとなるとコストも高くなるので。価格でいうと他のスーパーより倍くらいの値段になってしまうこともある。
でも、その番組中で、お客さんで来ていたおばあちゃんがインタビューを受けていて。
「変なもの食べて健康を害してから病院代にお金使うより、最初から健康的な食品にお金使った方がいい」と言っていて。

もう、納得しかない!!
しかしほとんどの人はこの判断ができずに。病気になってから「ああすればよかった」「こうすればよかった」と後悔する。安く済まそうとした結果、後で高くつくことも。

そして、なぜこのような方針のスーパーになったのかも切実で。社長さんのお父さんは50代で病死。お兄さんは40代で病死してしまい。よけいに「健康」というものの大切さを感じ。病気になるまえに食事で健康になってもらおうという考えになった。
何といっても、このスーパーのキャッチフレーズが、

「価格は一瞬、健康は一生」

とはいえ、特に昔は「健康食品=美味しくない」というイメージが強く。それでいて高いので買ってくれる人がいなかった。だからこそ自社開発に力を入れ、味にもこだわりいまでは人気のスーパーになっています。
「ここで売っているものなら安心なので、多少高くても気にならない」そう言って、遠方からでもわざわざ来てくれる人もいるようです。

最後にいちやまマート社長から、
「私たちは良いと思うものを理解して共感してもらう努力をしています」

これは、ユーザー側にとっても大切なことで。「良いものなのか」「高いものなのか」の判断をしっかりとできた方がいいです。

高いものと良いもの

いまから10年くらい前、横浜のセンター南で、スノーボード専門店経営をはじめた頃の話。
うちのお店は小さな個人店だったけど、その分本当に良いものを使ってほしい。その方が快適に、気持ちよくスノーボードが楽しめる。だから、価格的にいうと「高い」商品が多かった。

私の店は路面店でガラス張りだったので、中がよくみえます。ある日、自分のお店の前を歩いていると、正面から若い男の子が2人で歩いてきて。お店の外を歩いていたので、その2人は私がここのお店のオーナーだということに気づいていません。
そこで、片方の男子Aが「あ、こんなところにスノーボードショップできたんだ」と言い。もう片方の男子Bが「そーなんだけどさ、ここの店クソ高いんだよ」という会話が聞こえまして。

ようするに、男子Bはうちのお店にある商品ががどういうものかも分からずに、価格だけをみて「高い」と言っているわけで。まるでその中身を理解していない。

例えば、皆さんに聞きたい。
あなたが価格的には高いけどすごく性能のいものを持っていたとして。
それに対し、「あ、それクソ高いやつじゃん!」と、言われるのと。「あ、それ良いやつじゃん!」と言われるの。どちらが気分いいですか?

それこそさっきの「いちやまマート」でいうと。どれだけこだわって健康に良いものを作ろうと努力していることも知らずに。「このスーパークソ高い」と言っているようなもの。

中身をしらずに価格的に高いものを単純に「高い」と言ってしまう人と。ちゃんと中身を見て「良いもの」と判断できる人。間違いなく中身で判断できる人の方が気持ちがいいし、知的さを感じないでしょうか。

だから最初の話に戻ると。猫魔スキー場でのバンクドスラローム大会スタッフの方は、FOSSILのボードを見て「良いもの」と言ってくれたので、そういう価値観の人なんだなと思ったわけです。

価格に対しての感じ方というのは、そのものに対して興味があるかないかでも変わってくると思いますが。
職人さんが1本、1本丁寧に手作りして高い技術で出来上がった、10万円するボードと。どこで誰が作ったか分からない、技術的にも低い工場で作った、5万円のボード。
私は5万円のボードの方が「高い」と感じます。

とは言え、やはり必要なのは、いちやまマートの社長さんと同じく。
「良いと思うものを理解して共感してもらう努力」するしかないということですね。

ラーメン好きな仲間もぜひ!笑
↓↓↓↓↓↓

DMMオンラインサロン

全国のスノーボード好きが集まるコミュニケーションサロン。年間を通してオフラインイベントの開催や、滑りのジャンルに合わせた…

最新情報をチェックしよう!