「ブランド戦略」や「ブランディング」はコンサル屋さんが作った言葉

そういえば新潟に移住してきてからファミリーレストランに行かなくなったと、最近ふと思いまして。神奈川時代は便利だし安いし、駐車場が用意してあるし、という事でよく利用していましたけど。新潟だと、やっぱり地元のお店の方が美味しくて、それでいて安い。もちろん、駐車場気にする事もないし。それもあってか、そもそも全国区のファミリーレストランも少ない気もするな。(気のせいかもしれませんが)

はい、という事で本題に入ります。
同じ内容をVoicyで話していますので、音声がいい方はこちら。

ブランドとは?

今日は「ブランド」について考えてみようと思います。
まず、「ブランド」と検索すると。

ブランドとは?
「ブランド(brand)」の語源は、家畜などに押した「焼き印(burn)」
同じカテゴリーのモノやサービスと区別するためのあらゆる概念。

という感じで出てきます。

ようするに、「これは私が作りました」という印が「ブランド」ということになります。そしてもうひとつ言えば、そこには理念があるから「ブランド」の印を押すのだと思います。
家畜であれば、「みんなに美味しく食べてもらいたいという気持ち」から「これは私が作りました」と自信を持って印(ブランド)をつける。
これが例えば、「売れれば何でもいい」「お金さえ入ってくれば評価はどうでもいい」という気持ちならわざわざ印(ブランド)をつけなくてもいいですよね。

それでは「ブランディングが上手い」と言うと、どんなブランドが思いつくでしょうか?
ビジネス書なんかでも度々登場するのが。

・ディズニーランド
・アップル
・スターバックス

このあたりの名前がよくでてきます。

それでは、それぞれのブランド理念を調べるとこのように書いてあります。

『ディズニーランド』
ゲストに幸福感を提供する。

『アップル』
ユーザーの生活を変えてしまうものを提供する。

『スターバックス』
コーヒーを通じて最高の感動経験を提供する。

それぞれのブランドには「理念」がしっかりとあり。この理念が共有されている事で、みんなが同じ方向にむかっていく事ができます。
「ゲストに幸福感を提供するにはどうすればいいか?」
「ユーザーの生活を変えるにはどうすればいいか?」
「コーヒーを通じて最高の感動体験を提供するにはどうすればいいか?」
この理念を毎日考えることでよりよいサービスやモノが生まれます。

日本はブランディングが下手?

そして、残念な事に日本はブランディングが下手なんてこともよく言われています。
例えば日本の場合、

遊園地
・世界一(日本一)の○○ ・世界最大級の○○
電化製品
・多機能 ・高品質
喫茶店
・流行りの飲み物、食べ物 ・映える

遊園地でいえば、世界一のジェットコースター!世界最大級の観覧車!ということを売りにする。電化製品は、一生使わないでしょというくらいやたらとボタンの多いリモコンとか、液晶技術に力を入れすぎとか多機能、高品質を売りにする。喫茶店では、流行の飲みものや食べものに力を入れ、どうすれば映えるとか。

特に電化製品なんかは、多機能、高品質を追求しすぎて、気が付くとシンプルな海外メーカーにやられてしまった。だって、誰もそんな多機能を求めていなかったし、どれだけ液晶が綺麗でも比較対象がなければ意味がなく、電気屋さんで見比べている時しかその違いがわからない。
それは、他社に勝つことばかり考え、モノを売ることを追求しすぎた結果。もちろん、いいものが作れるのはいいことだけど。毎日「人々の生活を変えるにはどうすればいいか」と努力している人と、「とにかく他社より多機能で高品質のモノを作ろうと」努力している人とでは、前者の方がユーザーに響く。

実際にこちらは、アップルの社長ティムクックさんが数年前に株主総会でこのような事を言っています。

私たちは1番手になることを重要だとは思っていません。単純にそれが私たちのやり方ではないからです。私たちの仕事は、ユーザーの生活を変えてしまうものを提供することです。
重要なのは競争に勝つことではありません。重要なのは、Appleのユーザーにとって、どんな製品が生活の改善につながるかを考え抜くことなんです。

そして、「日本はブランド力がない」なんてことを言われているから。いたるところで「ブランディングを強化しよう!」「ブランド戦略!」「ブランド戦術!」なんて本も沢山売られていますが。
これは全てコンサルティング屋さんが作った言葉だとか。
そもそも、ブランドって「戦略」で上手く行くものでしょうか?結局、他社と「戦おうとしてる」じゃない。

ということは、

ブランドとは?
自分達の意思や目的を伝える手段であり、それを共有することが大切。

とも言えます。

ゲストに幸福感を提供するにはどうすればいいか、映画や遊園地を作り、キャラクターを生み出す。
ユーザーの生活を変えるためにはどうすればいいか、よりシンプルに使いやすく。
コーヒーを通じて最高の感動体験を提供するにはどうすればいいか、味だけでなく空間にもこだわる。

いいモノを追求することも必要だけど、自分達の意思や目的をしっかり伝えることがブランドにとって大切です。

名取がやっているブランドは?

さて、ここから私の話になりまして。
いつも言っているように、私の理念は。

「正しい知識をもってスノーボードを楽しんでもらうこと」

この1点に向けてこれまでずっと走り続けています。
そのために何をしているか、してきたか。

・FOSSIL SNOWBOARD
ボードの開発を続ける事で、ボードの違いを示し、言葉に説得力を持たせる。
・newest(スノーボード専門店)
ダイレクトにユーザーへ知識の提供ができる場。※いまはオンランで全国に
・スノーボードサロンFORWARD
同志を集める。

ということで、私にとっては、FOSSIL SNOWBOARDというブランドも、過去に経営していたスノーボード専門店newestというブランドも、いま運営しているスノーボードサロンFORWARDというブランドも。ある意味、名取崇史というブランドも。
全ては、
「正しい知識をもってスノーボードを楽しんでもらうこと」
につながっていて、そのためにはどうすればいいかと毎日考えながらブランド作りをしています。

よろしくどうぞ(笑)

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