先日Voicyの方でこんな話しをしました。
音声放送チャンネル「名取 崇史 Takafumi Natori」の「#92 スノーボードの基礎は基礎じゃない(2020年…
こちらを聞いて頂いてもいいのですが。文章でも説明をしておこうかなと。
ただ、最初に言っておきますが。
「否定をしているわけではない」という事だけは理解して読んでください。
◆級を取れば上手くなるわけではない。
まず、日本にはJSBA(スノーボード協会)と、SAJ(スキー協会)がり。それぞれの協会で、検定や級の取得みたいな事をしています。
よくスキー場なんかに行くと、JSBA公認とかSAJ公認なんて感じでスクールがありますよね。
スノーボードを始めたばかりの方は、お友達や先輩、すでにスノーボードをしている方に教えてもらう方もいますが。
まずは、スクールに入ろうなんて方もいますよね。
それである程度上達してくると、検定を受けよう、1級を目指そうという感じで練習される方も多いと思います。
もちろん目標をもって練習する事は、すごく良い事です。
ただ、これをよく勘違されている方がいて。
検定を受け級を取れば、スノーボード全般上手くなるわけではありません。
検定などは、あくまでもJSABやSAJが定めた通りに滑れるかどうかなので。その滑りができたからと言って、何でもできるようになるわけではないのです。
ここを勘違いしてほしくない、というお話しです。
◆ひとつのジャンルとしてとらえる。
よく勘違いしているのが、この検定を受け級を取る事でスノーボードの「基礎」が身に付くと思っている方がいます。
例えば、私はハーフパイプが好きなので、「ハーフパイプもやってみましょうよ」なんてお誘いする事がありますけど。
その時に、「いやー、まだ基礎ができてないので、検定で1級取れるようになってからやります」なんて方が結構いるんですね。
それで実際に、数か月後、数年後に、「1級取れたのでハーフパイプ教えてください!」みたいな感じで来られる方いますけど。
まぁー、全員と言っていいほどハーフパイプに入るとまともに滑れません。
そりゃ、そうです。
滑り方が全然違うのですから。
そうじゃないんです、
検定は検定の滑り方、ハーフパイプはハーフパイプの滑り方、ジャンプはジャンプ、パウダーや自然地形、等々、ジャンルが違えば滑りも違うのです。
パウダー滑るのが得意でも、ジャンプが苦手とか。
ジャンプは得意だけど、ハーフパイプは苦手とか。
そいうのと一緒で、検定滑りができるようになったから、他の滑りも上手くなるわけではないのです。
で、誤解されると困るので何度も言いますけど。
検定を否定しているわけではなく、ひとつのジャンルと捉えないとダメって事です。
検定の滑り方を目指すのか、ハーフパイプを目指すのか、ジャンプ、パウダー、地形、等々、自分の目指す滑りをしっかり見極めないとダメという事です。
◆苦言
なので、別に検定を否定しているわけではありませんが、ひとつだけ否定的な事を言うと。
検定を受け級を取ることを「基礎」と呼んではダメだよね、って事です。
これをいかにも「スノーボードの基礎だ」みたいに呼んでいるから、みんな勘違いしちゃうんです。
そう言われたら「基礎から練習して」と、思ってしまうのは仕方ないです。
とは言え、私は検定を受けた事もないし、もちろん級も持っていないし。
向こうサイドの方には「そんな奴に言われたくねーよ」そう思うかもしれませんが(笑)
実際に級を持っているからといって、どんな滑りでもできるようになるわけではないので。
スノーボードの基礎で無い事は確かです。
だから、その呼び名だけは変えてほしいなー、というのが私の希望です。
◆まとめ
しつこく言っておきますけど、けして否定しているわけでは無い事だけは確かです。
検定を受け級を取る事を目指すのはすごく良い事だと思います。
どんな滑りでも目標をもって練習をすれば、楽しみにつながりますからね。
ただ、さきほども言ったように、ハーフパイプを上手く滑れるようになりたいから検定を受けるとか。
将来、バックカントリーとかでパウダーを気持ちよく滑るために検定を受けるとか、そういうものではないんです。
そもそもジャンル(競技)が違うんだ。
という事だけは覚えておいた方がいいです。
自分がどんな滑りを目指すのかによって、練習方法も考えましょう!!
それでは今日はここまで!
▼スノーボードのより深い話しや、オンラインコミュニティはこちら。
↓↓↓↓↓↓↓
【スノーボードサロン『FORWARD』】