学生時代スポーツ漬けになった後の受皿は?

こんにちは。
スノーボードメーカーとしてボードの企画、開発、運営をしたり。コミュニティサロンを運営したり。DOMINATOR WAXアドバイザーなんてこともしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。

◆野球を通じて引き出す価値

私は学生時代スポーツに打ち込んでいたこともあるし、単純にスポーツが好きというのもあるので。スノーボードに生かすためにも他の業界はどんな打ち手でやっているのだろうか、とか。監督やコーチなどの指導方法なんかも気になるので、スポーツ系の書籍もよく読むようにしています。

特に、高校サッカーはもちろん、高校野球などの学生スポーツの監督さんの本は面白いものが多い。その人の人生をも決めてしまうような時期に指導されている監督は単純に勝てばいいというだけでなく、人格成型をも考えて指導しなくてはいけないというのは本当に難しいところだと思う。その辺はプロの監督とはまた違いますよね。

それで、いま読んでいる本がこちら。

 

夏の甲子園優勝で一躍話題になりました慶應義塾高校野球部監督の森林貴彦さんの著書『Thinking Baseball ――慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”』

こちらの本は、今回の優勝きっかけで出したの?と思う方もいるかもしれませんが。(こんな早く出せませんけどね)そうではなく、3年前に発売されている本になります。私は甲子園を見ていたわけではないですけど、優勝したときに色々と慶應高校の練習方法や髪型などが話題になり。その点について興味がわいたので、早速購入してみました。

ただね、やっぱり同じ考えの人が多いみたいで。Amazonで購入しようとしたんですけど、「お届け予定日9月25日」となっていて。たぶん、発売から3年も経ってるし、いまはほとんど生産してなかったんじゃないでしょうか。急に注文殺到して、いま印刷しまくっているとことなんだと思います。
それで、どちらかと言うと本は紙派の私としては単行本で欲しかったんですけど。流石に1ケ月近くも待つのはと思いkindleで注文しました。

◆今日のブログは答えがない

冒頭部分をサクッと紹介すると、森林監督はいまの高校野球の在り方に疑問を持っていて、このままでは衰退してしまうのではないか?その理由のひとつに、監督の指導方法などにも原因があるのではないか?

それは、高校野球というものがあまりにも神聖なものになりすぎてしまい。勝利主義、そのための過酷な練習、根性論みたいなものが当たり前になっているけど。高校生ってまだ16、17歳くらいなものじゃないですか。たった、17年くらいでそこがゴールみたいな指導法はよくないんじゃないか。むしろその先、60年、70年の人生が待っているわけで。その先の人生を豊かに生きられるような指導をした方がいい。

という感じのほんの触りだけの紹介になりますが。まだ読んでいる途中なので、今日は感想というわけではなく。高校生くらいまでに打ち込んだもの。言い方を変えると、学生時代スポーツ漬けになった後の受け皿みたいなものに対して私も以前から思うことがありまして。

ただ、これに関しては解決策や答えがあるわけではないので。今日のブログは、「こういう問題も解決したほうがいいかも」みたいな、なんとなく考えていたことを書いておく感じです。

◆中学卒業するまでにプロ資格取らないと終わり

私は2019年まで、横浜でスノーボード専門店を経営していまして。すぐ近くには、スノーヴァ溝ノ口という室内ゲレンデがあったのでよく利用させてもらっていましたし。それ以前のSURGEというブランドをやっているときは、スノーヴァ溝ノ口の支配人さんがSURGEを乗っていてサポートしていたつながりもあって、試乗会やイベントなんかもよくやらせてもらっていたので、わりと深くお付き合いさせてもらっていました。

スノーヴァ溝ノ口には、もう10数年前くらいになると思いますけど、ある頃から子供が増えてきて。オリンピックの影響なのか、私と同世代くらいでガッツリスノーボードをしていた親御さんが次は子供にという感じなのか。とにかく、施設には沢山の子供が練習をするようになり。みんな、プロやオリンピックを目指すようになっていました。

そしていまでは、「中学卒業するまでにプロ資格取らないと終わり」なんて。これは親御さんじゃなくて子供たちがそう言ってるんです。
子供の頃から切磋琢磨するのはいいことかもしれませんけど。あまり若年化するのもどうかと思うこともあります。

それで、中学卒業までにプロ資格を取得し。高校生でプロ戦や海外の大会に挑戦する子もいるけど。でもそこから本当に世界で活躍できて、オリンピックに出場するなんて言ったらほんの一握り。ほとんどの子はさほどの成績を残すことなく、大人になっていきます。
すると、私が見ていた限りでも高校卒業したあたりから「あれ、あの子最近見ないな」という子がよくいて。聞くと「もうスノーボード全然やってないみたい」という答えが返ってきます。

◆受皿の問題なのか指導の問題なのか

確かにこの気持ちはとてもよく分かる。私も小学1年生からずっとサッカーチームに所属し、高校はどうしても全国大会に行きたいという一心で強豪校に入り。残念ながら最後は冬の選手権大会の県大会決勝戦で負けてしまい、全国大会まであと一歩というところで高校サッカー人生が終わりました。
その後は、まったくサッカーをしなくなり。40歳近くなってから、社会人チームに入ってまた少しはじめた程度。(新潟移住してからはまたやってない)

確かに私もあれだけ学生時代10数年間とサッカーに打ち込んでいたにも関わらずあっさりとやめてしまったのだろう。目標を失ったから?気軽にやる環境が無くなった?いま考えてもあまりはっきりとした理由は思いつかない。
だから、みんなそんな感じなのかもしれません。「なんとなくやらなくなった」みたいな。

でもここってなんかもったいないなと思いまして。これが今日の本題になるんですけど。この先の受皿みたいのあるといいんじゃないか。というか、森林監督が言うように、17歳くらいをピークに考えたような指導がそもそもよくないのか?

確かに、私も学生時代必死で練習したし辛い思いも散々したから。「試合は絶対に勝つもの!」「勝たなきゃ意味無い!」くらいの気持ちでやっていたから。気軽に遊びでやるという体質になっていなかったのかもしれない。

なので、高校卒業後になんとなくサッカーしたいな。知り合いのいる草サッカーチームみたいの入ってみようかな、みたいな気持ちも正直多少ありましたけど。なんか学生時代ほどの闘志がでず結局何もすることはなかった。

だから、受皿の問題なのか指導の問題なのか。先ほど言った通り、今日のテーマは答えがないんですけど。ここって意外と大切かも、と考えている今日この頃です。


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