あなたのやっていることは1億2千万人に届ける必要があるのか?

こんにちは。
スノーボードメーカーとしてボードの企画、開発、運営をしたり。コミュニティサロンを運営したり。DOMINATOR WAXアドバイザーなんてこともしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。

あまりいい気分ではない

コミュニティ運営(スノーボードサロン)をはじめてからもうすぐ3年半が経ちます。さらにさかのぼると、サロンを作ろうというか、これからの時代はコミュニティを持つことが重要だよなと思い立ったのは2017年頃なので、すでに6年以上も人と人が繋がることの重要性を考えてきました。
とはいっても別に新しいことでもなんでもなくて、インターネットが普及する前に戻ったというだけで。それを今度はネットを使って違う形に変えているだけ。

その点については以前のブログにも書いてありますのでよかったらこちらもどうぞ。

プレゼンを受けなくても即答しちゃう「これがコミュニティの強さだよね」

実際に最近はコミュニティの大切さが広まり、あらゆる人や場所、それこそ行政なんかも「コミュニティつくり」なんて言っているところが増えているので、それだけ浸透してきたということは、やはり人間にとっては人との繋がりというのがとても大切なんだということに改めて感じてきているのだと思う。

しかしいまだににコミュニティ運営やサロンのことを「信者ビジネス」と表現し、運営している人を怪しい人物だとか、見下したような言い方をする人がいのはとても残念。なぜ自分が体験したことのないものや知らないものをすぐに否定したがるのか。おそらくただの嫉妬だと思うので、別にそんな人は気にしなきゃいいだけかもしれないけど。やはり、運営している身としては、あまりいい気分ではない。

自分の首を絞めている

そこで改めてコミュニティについて丁寧に説明しようと思いまして。
色々な活用方法があるけど、今日はその中でも「コミュニティで活躍する方が早い」というテーマです。

先ほど紹介したブログで書きましたけど。インターネットが普及する前は、隣近所が助け合い、情報交換をして、地域の仲間と一緒に何かをするのが当たりまえだった。だからお店を出すなら離れた場所ではなく、商店街に出すのが正解で、地域の人が集まりお互いのお店を利用して助け合いながら生活をしていた。食事は○○さんのお店で食べて、お肉は△△さんのお店で買って、家電は▢▢さんのお店で見てもらって、という感じで。

それがインターネットの普及で情報はどこでも簡単に手に入るようになると。隣近所で情報交換しなくてもいいし、困ったことがあれば電話一本で(ネットで申し込めば)誰かが助けにきてくれるし。物はネットで注文すれば家まで届けてくれるし、郊外のショッピングモールへ行けば、沢山の物を見ることもできる。
そうなれば「コミュニティに(地域に)所属してなくてもいいよね」という流れじゃないでしょうか。

しかし、所詮インターネットは他人同士(知らない人同士)がやることで、そこには気持ちが入ってない人もいれば、上手く利用してやろうと思う人も出てくる。
そして、あなたがお店や何か商売をしていたとして。普段から他人としか関わっていない、買い物もネットか大型ショッピングセンターでしかしない。それで大型ショッピングセンターの社長が「うちで買い物してくれたから今度はあなたのサービス利用するね」とはならないでしょ。そすれば徐々に自分のサービスを利用する人がいなくなり、結果的に自分の首を絞めることになる。

だから、私もそうですけど。そこに気づいた人がいま改めてコミュニティというものの重要性を感じているのだと思います。

フォロワーはただ眺めているだけ

解決策は簡単で、コミュニティを持つこと、コミュニティに所属すること。
あなたがお店や商売をしているのであれば、お買い物やサービスはコミュニティの中で利用するようにする。そうすれば、じゃあ今度はあなたのサービス利用するねとなるし、反対に自分のサービスを利用してくれる人の提供しているサービスを利用してあげたいという気持ちにもなりますよね。
大型ショッピングセンターで買えば、テレビが少し安く買えるかもしれないけど。▢▢さんのお店で買えば、▢▢さんはあなたのお店へお肉を買いにきてくれるでしょう。というそんな単純なことです。

そしてこれは、お店やサービスを提供している人に限らす、夢や目標がある人にも言えること。スノーボードで言えば、プロになりたい、オリンピックに出たい、スノーボードに関わる仕事がしたいなどなど夢があるなら。やはり周りの人の助けが必ず必要になる。

でもいまは無料で簡単にネットから情報が手に入るからと言って、ネットで安い道具を買い、YouTubeで動画を見ながら練習している人も多いけど。それじゃあいざってときに誰が助けてくれるでしょうか?
中にはSNSを頑張って、フォロワーが沢山いるから何かあればファンが助けてくれると思っている人も多いみたいだけど。それはあなたのファンじゃなくて、無料の情報収集のためにただ眺めているだけだから勘違いしない方がいい。

私が一番説得力ある

これに関してはいま現時点で私がスノーボード界で一番説得力があるはずです。
スノーボード専門店を経営していた頃は、毎日1,000人以上がアクセスしてくれるようなブログを書いていました。どこかに行けば「ブログいつも読んでます!」「応援しています!」なんて声をかけられることもしょっちゅうあった。
でもそこから、公に発信するのをやめてブログはオンラインサロンの中でしか書かないし、情報発信も基本そこでしかやらないというと、あっと言う間にほとんどの人がいなくなってしまい。ある程度はそうなるだろうと覚悟はしていたけど、予想以上に誰もいなくなってしまったのは正直寂しかった。
でも、コミュニティの重要性を感じていたからこそ、そのことに後悔することなく、サロンメンバーさんのために力を尽くしてきた結果のひとつが先日のクラウドファンディングだったんじゃないでしょうか。

スノーボード界でSNSのフォロワーが数千人、数万人といる人でクラウドファンディングやオンラインサロンに挑戦している人がいますけど。私の知る限りでは上手く行ってる人は1人もいないと思います。
そんな中、SNSのフォロワー数百人の私が、70名以上の有料サロンを運営し、クラウドファンディングであっという間に368万円も集めることができたわけですから。間違いないです。

クラウドファンディングについてはこちらをどうぞ。

クラウドファンディングで支援総額368万円を達成!!夢があるなら部外者の声は関係ない

1億2千万人に届ける必要があるのか?

SNSやネットを使って発信をしているということは、ある意味1億2千万人の人に向けて発信をしているということ。それって、日本中にお店があるとか、日本にサービスを提供しているとかなら必要なことだけど。個人店のオーナーがやることでしょうか?
先ほども言ったように、私は横浜市のセンター南という駅近くでこじんまりとスノーボード専門店を経営していたわけで。毎日1,000人以上の人がアクセスして、「ブログいつも読んでます!」「応援しています!」と言われても、その人達がお店に来ることはないし、私のサービスを買ってくれるわけではない。だったらもっと地域に根付いた活動に力を入れるべきだったと、その点に関しては間違っていたといまでは思う。でもその時は、とにかく沢山ブログを書いて、良い情報を沢山発信すればアクセス数が増えるということばかり考えていた。
だから同業者の方には言いたい。あなたが1億2千万人に向けて必死に時間を使うより、隣近所の人に目を向けた方がいいですよと。

コミュニティ2.0

これは、スノーボードでプロになりたい、活躍できる選手になりたい。そう思っている人も同じです。それこそオリンピックに出場してメダルを取るレベルになれば1億2千万人に届ける必要があるかもしれないけど。まだこれから頑張らないといけないレベルでそんなことをする必要はない。
それこそ、ネットで安い道具を買い、YouTubeで動画を見ながら練習している人を誰が本気で応援するだろうか。そして、自分を認知してもらうためにSNSで1億2千万人に小石を投げまくってもだれも気づいてくれません。
だったら、100人程度のコミュニティでもいいから、そこで活動して全員に認知してもらった方が早い。
そしてその100人に自分の想いを伝え、あなたが活躍すれば必ず助けてくれる人が現れます。

これからはそのコミュニティが住んでいる場所に限定されず、オンライン上でつながれるようになったわけですから。地域性や隣近所も大切ですけど、ネットが決して悪いわけではないのだから、上手く利用することも覚えておくといいかもしれません。

まさに「コミュニティ2.0」というやつですかね?

あなたがやりたいことは本当に1億2千万人に届ける必要があるのか?
その必要が無いのなら、コミュニティで活躍した方が早いかもしれません。


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