こんにちは。
スノーボードメーカーとしてボードの企画、開発、運営をしたり。コミュニティサロンを運営したり。DOMINATOR WAXアドバイザーなんてこともしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。
目次
◆ボードの違いなんか知らなかった
今日のブログは音声メディアVoicyでも話てしますので、よかったらこちらもどうぞ。
まず最初に初めてブログを読んでくれた方もいると思いますので先に説明をしておきますと。私は20年ほど前にスノーボード業界に入り、5年間のスノーボードメーカー業を経て、2010年にFOSSIL SNOWBOARDを立ち上げ、同時に横浜でスノーボード専門店の経営をはじめ、メーカー業とショップ業の両立をしてきました。
そして、専門店の方は2019年に辞め、現在はオンラインコミュニティを作り、スノーボードメーカーの仕事とコミュニティ運営、それ以外にもスノーボード関係の仕事をいくつかこなしながら情報発信にも力を入れています。
その前は、17歳でスノーボードをはじめ、20歳からは6シーズンスキー場で働いていいて。そのれから27歳でスノーボードメーカーで働かせてもらうことになったのですが。私もこの業界に入るまでは、ボードの事なんか全然知らなくて。いつも好きなライダーが使っていたシグネチャーモデルなんかを中心に使っていたけど。正直そのボードがどんな特徴なのかなんて分かっていなかったし、それこそボードにどれほどの違いがあるかもあまり考えたことはありませんでした。
◆パイオニアモス
私がお世話になったのは日本最古であり世界的にも歴史のあるパイオニアモス。(以下、モス)
多くの方が、「スノーボードはアメリカから入ってきたもの」と思っていますよね。それこそ、ダントツで有名なBURTONがスノーボード発祥と思っている方も多いですが。ちなみに、BURTONは1977年設立で、モスは1971年なのでBURTONと比較してもだいぶ前からスノーボードの製造販売をしていたということになります。
ただ、モスの場合はスノーサーフィンという考えだったので、スタートの方向性は少し違いましたけど、スノーボード界の発展を支えてきたということは間違いないです。
◆どうしてもボードのことを知りたい
偶然にも、モスでお世話になったことをきっかけに。スノーボードの開発に関わるようになると、「スノーボードってこんなに緻密に作ってるんだ」「こんなに違いがあるんだ」ということがよく分かり。それから、「スノーボードの仕組み」というものに興味を持ち。
全てではありませんが、当時モスの倉庫には過去数十年分くらいのボードがドッサリと眠っていて。私はとにかく「知りたい」欲求が増したこともあり。時間さえあれば、倉庫の奥の方にあるボードなんかも引っ張り出し、錆びたエッジを磨き、ソールを綺麗にして乗りに行く。
そして、乗って帰ってくるだけじゃなく、設計担当の方に頼んでそのボードの設計図を見せてもらっていました。
はっきり言って、パソコンの中にあるとは言え、何年も前の設計図を引っ張りだすのは手間だっただろうから。「またですか~」なんて言われながらも、「どうしてもこのボードのことを知りたいからお願いします」と言って見せてもらっていました。
そんなことを続けていると、「なるほど設計がこうなっているからあのときこう感じたんだ」とか「あのボードがああいう動きをしたのは設計がこうなっていたからか」ということがよく分かるようになりました。
◆いったいいままで何をしていたんだろう、、、
すると、「じゃあこのボードはこうやって動かそう」「このボードに乗る時はここを意識しよう」というように、ボードごとに乗り方を変える必要があることを覚えました。
とは言っても、よくよく考えたらそんなこと当たり前の話しで。
仕組み(道具)が違うんだから同じように動かせるはずがない。
そんなことも知らずにずっと滑っていたのか、ということを痛感したと同時に。
確実にその頃からスノーボードが上達しました。
17歳でスノーボードをはじめ、20歳から6シーズンスキー場で働きながら毎日滑っていたに関わらず。スノーボードメーカーに入って、年間の滑走日数で言えば、スキー場で働いてた頃と比べたら10分の1とかそれくらいじゃないですか。
それにもかかわらず、ボードの仕組みを理解し動かし方を意識するようになってから。すでにスノーボード歴10年以上を超えた、30歳過ぎてからの方が上手く滑れるようになったし、なによりスノーボードがいっそう楽しくなりました。
「いったいいままで何をしていたんだろう、、、」
でもやはり、まわりを見渡せば過去の私と同じく、「好きなライダーが使ってるから」「デザイン」「価格」という感じで性能を気にしている人はほとんどいない。
ゲレンデでも、「なんであの人はあのボード使ってるんだろう?」どう考えてもやりたいことに合ってないのに、何も分からず買ってしまい合っていないボードで一生懸命練習をしている。
◆知りたいと思っている人には届けたい
お店で店員さんに相談した、インターネットで調べた、知り合いに勧められた、それでなんとなく自分に合いそうなボードを買ったにもかかわらず「失敗した」なんてことも本当によく聞きます。
もしくは、自分のボード気に入ってるけど。じゃあそのボードのことをどこまで理解しているかというと「なんとなく使っている」という感じで、せっかく高いお金を出して買ったにもかからず性能を生かしきれていない人も多い。
とにかくこの現状をなんとかしたいという思いで、私は2010年から『スノーボード講習会』という、スノーボードの仕組みを知ってもらう講習会をはじめ。それからブログでもスペック表の見方から、何を意識すればいいのかなど可能な限り発信を続け。さらに、2019年には講習会やブログの内容をまとめた電子書籍も発売しました。
中には、「そんな細かいことはどうでもいい」「スノーボードはノリが大切だ」なんて方もいると思います。
確かに、気に入ったデザインで、好きなライダーが使っているボードを使えばテンションがあがります。それは私もずっとそうだったからよくわかります。
それはそれで否定はしませんが、知りたいと思っている人には届けたい。
◆スノーボード情報発信をしている方へお願い
さて、それではここからが今日の本題です。
今年もギアカタログ号が発売され、SNS上では各お店さんからNEWモデルの入荷情報が続々と届き、そろそろシーズンの準備しなきゃなという気持ちになってきます。
そうすると、この時期よく見かけるのが「スノーボードの選び方」「初心者必見!」みたいな記事をみかけるようになり。私もこういう活動をしているだけに、どうしてもそういう記事があると気になって見てしまいます。
しかし、こう言っては申し訳ないですけど。20年前、30年前から情報がアップデートされていない記事も多く。スペック表の見方を解説されているけどかなり間違えている場合も結構ある。
もちろんスノーボードの選び方の基準は人それぞれなので、記事を書いた方の気持ちで伝えるのは良いと思います。
ただ、基本的なスペック表の見方くらいは正しく書いてほしい。
これはできればお願いしたいです。
私なんかよりも多くのアクセス数を集めているブログ等を運営されている方も沢山いると思います。
そういう皆さんが共通の情報を発信すれば大きな力になります。
なので、私の過去のブログでもいいですし、Voicyでも沢山話していますし。電子書籍にはかなり細かい部分までまとめてありますので。
これをそのままコピーしてもらって構いませんので、ぜひ使ってください。
Kindle Unlimitedなら無料で読めますし。電子なら1,100円、ペーパーバックなら1,650円。情報発信されているのであればこれくらいの投資をしてもいいんじゃないでしょうか。
もしくは、近日中に無料公開も考えているので、その情報を待って頂いても構いません。
とにかく、これを丸々コピーしても構いませんので、皆さんのブログやSNS
、動画などなどで使ってください。別に私の名前を出さなくていいし、この電子書籍の紹介なんかしなくていいです。
ただ、そのままコピーしてというのではつまらなくなってしまうので。あとは、みなさんなりのエッセンスや経験談を入れて発信すればいいのではないかと思います。
もちろんそういう記事は微力ながら私も応援しますので、SNSでメンションして頂ければシェアします。
ぜひよろしくお願いします!!
全国のスノーボード好きが集まるオンラインコミュニティ。
情報が欲しい、一緒に楽しむ仲間が欲しい、上達したい、何か新しいことに挑戦したいなど利用方法は人それぞれ。 初心者はもちろん実力や経験問わず、スノーボードが好きなら歓迎です!!
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