こんにちは。
スノーボードの仕事をしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。
夢の実現には共感が必要
それまで気にもしていなかったのに、あるとき急に「この人共感できるな」そう思う瞬間があると思います。そして共感がはじまると、それから妙にその人のことが気になって、何かあるとチェックしちゃうみたいな。
私はいまスノーボーダー向けのコミュニティサロンを運営していますが。一応、私がオーナーを務めているということは、少なからず「名取に興味がある」から入ってくれていると思います。それっておそらくどこかのタイミングで発信している内容に対して「この人の言ってること共感できる」というタイミングがあったのではないでしょうか。
「誰かに共感してもらう必要なんかない」という人は必要ないかもしれないけど。夢や目的があっても、ほとんどの場合が1人では実現できないことの方が多く。そうなると、共感してもらえる仲間が必要なわけで。私もスノーボードの世界で色々とやりたいことや挑戦したいことがある。だからできれば沢山の方に共感してもらいたくて発信を続けているわけです。
どんなときに共感が起きやすいのか?
こういうのって狙ってやるものではないかもしえれないけど。発信を続けるならある程度はその辺のことも考えていかないといけないと思う。
そこで、これは私が「まさにこのタイミング!」とハッキリとこの瞬間からこの人に対して共感がはじまったというタイミングがあった経験談です。
それは、2011年3月東日本大震災が起きたとき。
私は2010年4月からスノーボード専門店の経営を引き継ぎ、同時にスノーボードブランドを立ち上げ、正直言えば最初の年は順調だった。そして、2011年1月~2月頃には、BURTONやVOLCOMなどの海外ブランドは翌年のオーダーが早いので、その時点ですでに2,000万円以上の発注をしていたし、来季に向けてお店主催の試乗会を計画したり、商品の予約を取ったりしていた、そんなときに東日本大震災が起きました。
それまで誰も経験したことのない、まさに未曾有の災害だったので。誰もが「いったいこれからどうなるんだろう?」「何をすればいいのかわからない」そんな感じだったと思います。
私も何をどうしていいのか分からないし、テレビやネットから流れてくるのはとにかく東北が悲惨な状態になっていると。それに伴い、「自粛」という言葉があちこちから聞こえてきて。「東北の人達が大変な思いしているのに遊ぶなんてけしからん」ということを誰もが言っていた。
それはスノーボード界も同じで、営業できるスキー場でも「営業を自粛します」というところもあったし、それでも営業しているスキー場は叩かれるし。滑りに行っている人も同じく叩かれていた。
そんな状況なわけだから、もちろんお店にはお客さん来ない。たまに常連さんが顔を出してくれたとしても、とてもお買い物をするような雰囲気でもないので、お店の売り上げは一気になくなった。
でも、ここは我慢をするしかない。余計なことを言ってイメージダウンしても困るから大人しくしているしかないか。
そう思っていたとき、堀江貴文さんがSNSでめちゃくちゃ炎上しているのを目にした。
いけ好かない奴
どんな内容だったかはうろ覚えですけど。震災直後だったにもかかわらず、「高級レストランでお酒を飲んでいる」みたいなことをTwitterでつぶやいたことに対して。「東北の人が大変なときにお前は何してんだ!!」という感じで、誰も経験したことのない災害時だったこともあり、おそらく普段の何倍も炎上していたのではないかと思う。
ハッキリ言って、私もそれまでの堀江さんのイメージは。メディアが作り上げた印象通りというか。「いけ好かない奴」という感じで、気にすることもなかった。
だから最初はなんでわざわざそんなことSNSに上げてるんだろう。そりゃ炎上するでしょ。なんて思っていたけど。
よくよく話を聞けば。
「経済を止めるな」ということを伝えたかったらしく。経済を止めてしまったら、助けたい人も助けられないという。
だから自粛にはなんの意味もなく、動ける人は通常通り動きましょう。それが東北の人達を助けることにもなる、という。
これに関してはコロナ禍にも沢山議論され、東日本大震災のときのことを教訓に「経済を止めちゃダメ」ということを言う人も増えていましたよね。
炎上したから気づかされた
「高級レストランでお酒を飲んでいる」みたいなみんなが批判しそうなことをわざわざ言わなくても。最初からそう言ってくれれば、なんて思うかもしれないけど。それでは発信に気づかない人の方が多かったと思う。
それこそ私も炎上していたからその発信に気づいたけど。炎上していなかったら堀江さんの話しなんか聞かなかったはず。
どういう意図だったかわからないけど、おそらくそこまで考えて発信をしているのではないでしょうか。
そして、震災後からお客さんは来ないし、来年に向けての販促もできないから我慢するしかないと諦めていたけど。「経済を止めた方がマイナスになる」「自粛じゃなく動ける人は動こう」そんなメッセージにとても勇気づけられた。
それからは、ある程度の配慮はしつつも。なるべくこれまで通りの発信や行動をしうようと心がけ。お店主催の試乗会も中止にするべきだと思っていたけど、そのまま開催を決定してお客さんたちにも声をかけた。
そのおかげでお客さんたちも滑りに行ったり、試乗会にきてくれたり。いつも通り来シーズンの商品を予約してくれる人もいたので、本当に助かった。
想いはキチンと伝える
あえて炎上を起こすなんて、相当な影響力がある人だからこそできることだから、決して素人がマネしてはいけない。
それでもやはり共感してもらうためには、ある程度自分の考えや想いを伝えないとダメだと思う。発信をしている立場としてはできれば炎上は避けたいけど。かといってきれいごとばかりを並べ、可もなく不可もなくな意見だけを言っていても響かない。
私も「プチ炎上」というか、炎上と言えるレベルではないかもしれないけど、以前こんなブログを書いてTwitterで騒がれたことがある。
アンチコメントとしては、「お前はスノーボードのことを何も知らない!
」「これがスノーボードの文化だ!」「そんなことを言うのはダサい!」「もっとスノーボードの勉強しろ!」「ジェイクバートンの本読め!」という感じ。
ようするに、アンダーグラウンドなスノーボードが好きな人からしてみれば納得がいかなかったのだと思う。
そんなアンチコメントも沢山もらったけど。ハッキリ言って擁護コメントの方がその何倍も多かった。この件で私のことを知ってくれた人も多かっただろうし、各SNSのフォロワーもだいぶ増えた。
あまり刺激するようなことをあえて言うのはどうかと思うけど。やはりある程度自分の意見というのはキチンと伝えることは大切ですね。
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