スノーボード界の一流シェフ

オンラインサロンをはじめてから1ケ月が経ちまして。
こちらでも連日のようにこの話題を入れているので、そろそろ「オンラインサロンて何?」という方はいなくなって来たと思いますが。

じゃあ、いったいどんな事をしているのか?
本当はリアルイベントなんかもやって行きたいのですが、こればっかりはコロナの件もありますしまだ時間がかかりそうなので。
とりあえずはどんな事を書いているのかというのを、これまで完全クローズしていましたが。
一部だけ公開する事にしました。
4月29日の記事から全て設定を変えていますので、よかったらこちらからどうぞ。

【名取崇史note】

ちなみに今日は『圧倒的な量をこなせば誰でもプロスノーボーダーになれる。』というタイトルで。
「質を高めるには量」そして今の時代、人は色々なものになれるんだという事を書きました。

 

それで今日はせっかくなので「これだったら出してもいいかな」というオンラインサロン内のちょっと軽めの記事を「ほぼ」丸々アップします。

それではどうぞ。

 

【4月20日】スノーボード界の一流シェフ

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◆ 一流シェフ
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それでは、スノーボードの話しに変わりまして。
昨日はだいぶ長い記事になってしまいましたけど、読んで頂けましたでしょうか?
何人かの方には感想も頂きまして、こうやって感想などあれば気軽にコメントしてください。
みんなの意見も楽しみにしていますので。

昨日の続きみたいな感じになりますけど。
ソール材ひとつとっても、良い物を使えば「良いボード」ではない事は分かってくれたと思います。
これを、いつも料理で例えているんですけど。
高級食材をふんだんに使っても、調理がヘタなら美味しくないのと一緒で。
その素材に合わせた使い方ができて、美味しい物を作るのが一流のシェフだと。

だからそう言うと、
私は一流シェフだと思っています。
自分で言うなって(笑)
まぁ、理由を聞いてくださいよ。
料理人の中には自分で食材を探し求めてる人もいますけど。
基本的には農家さんや漁師さんが捕まえて来た食材が店に届いてから、その素材を見極めて調理するわけじゃないですか。

なので、昨日も書きましたけど私はソール材の分子量がどうのこうのとか気にした事ないし。
「芯材に何の木を使っているかも知りません」
MOSSさんから、オガサカさんから「これがうちの芯材(素材)です」と、提示されたものに対して。
この素材の感じだったら、こう設計(調理)してボード作るかみたいな感覚です。
ソール材も昨日書いたように、単純に滑走性で決めるのではなく、こういうボードにしたいからこの材料使おうみたいなね。

特に芯材に関してはMOSSさんとオガサカさんが一生懸命探して作ってくれるんだから、別に口出しする必要ないし。
それに「○○の木使ってる」と知ったところで、何か変わるわけでもないし。

むしろ、オガサカさんの場合は超徹底した秘密主義なので、どのみち何の木を使っているかとかも一切教えてくれないんです。
こちらから「○○の木を使ってほしい」と指定すればその通りに作ってはくれますけど。
それもまたコストがかかるので、私は別に指定する事はせずオガサカさんが提供する芯材を使うようにしています。

 

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◆ ボード作りの心得
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それに、私のボード作りに対する考え方を決めた出来事がありまして。
今のところまだ過去に1回だけしかありませんでしたけど、SURGEからFOSSILに切り替わる頃だったかな。
オガサカさんから「芯材が変更になる」という事がありまして。
材料が変わればフレックスから何から変わるわけじゃないですか。
そしたら当然乗り味も変わるし。

「えー、また調整しなおさないといけないじゃん」そう思っている時にオガサカさんが。
何のボードだったかわかりませんけど。
「こんな感じになります」と言って、真っ白いテストボードが送られて来まして。
ようするに、新しい芯材で作ったオガサカのボードが送られて来て。
「これからはこんな感触(芯材)になりますのでよろしく」みたいな。

せっかくなので、これを料理で例えるとどういう事か。
お店で人気の肉料理があっとして、突然仕入先から「いつもの肉が仕入れられなくなったのでこれからは別の肉でやってほしい」と言われたみたいな。
「えー、せっかくあのお肉が人気だったのに」
という感じになりますよね。

しかも、そんなにテストボードも作れないので仕方ないとは思いますが。
うちのモデルでテストボード作ってくれれば全然分かりやすいけど、オガサカさんのボードでテストしてもね。
でもそうは言ってられないので、その送られて来たテストボードに乗って、いままでの芯材と感触の違いを確かめ。
設計を微調整しなおし、これまでと同じ乗り味のボードにしたという事がありました。

ようするに、これまでと違うお肉で今まで通りの味を再現した、みたいな感じです。
いちいち、料理で例えなくていいですか(笑)

だからこの時の経験も大きかったと思います。
材料がどうこうじゃなくて、その材料をどう料理するかの方が肝心だと。
オガサカさんに限らず、似たような事はこれからも沢山出てくると思うんですよ。
いままで使っていたソール材が生産中止になるとか、それ以外にも使ってた材料が変わっちゃうなんて事は大いにありますからね。
もしそれが嫌なら、材料から全て自分でいちから製造できるようにするしかないけど、そんなのは不可能だし。
だから、材料に関しては正直あまり気にしていないというか。
気にしても仕方ないと言うか。
それよりも、あるものでベストを尽くし良い物を作る。
ほら、一流シェフでしょ(笑)

ようするに、スノーボードも素材がどうこう気にするのもいいですが。
どうやって仕上げているかも気にした方がいいという事です。

それでは本日はここまで。

 

 

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