何でダブルサイドカーブなんだろう?

さて、今日こそYONEXさんからお借りしたボードのレポートを書きますよ。

初めてこのブログを見る方は、以下のブログを読んでからにしてくださいね。

特にこの↑ブログは必ず読んでからにしてもらわないと。

色々と語弊を招く可能性がありますので必ず先に読んでおいてください。

 

そして、若干専門用語的なのが出て来るかもしれませんが、ひとつひとつ細かく説明していると終わりませんので。

このブログを読み込んでくれている方や『スノーボード講習会』利用してくれた方にしか通じない部分あるかもしれませんがご了承ください。

 

はい、

それでは、一昨日行ってきましたカムイ御坂での試乗レポートになります。

なので、今回はハーフパイプが基準になりますのでその辺もふまえた上で読んで頂ければと思います。

8月28日のカムイ御坂

 

まず最初に試乗したのは、

「REV156」と、YONEXのバインディング「SPINE BACK」の組み合わせ。

RE156 x SPINE BACK

 

今回、REVを試乗したのは初めてだったんですけど。

とにかくこの「REV」に関しては、前から疑問に思っている事がありまして。

一応、気になったボードなんかはホームページとかでスペック表を調べたりするんです。

「REV」はおそらく、ハーフパイプ用というか。

ハーフパイプをメインで考えて作っているんだと思うんですけど。

「何でダブルサイドカーブなんだろう?」

というのが、ずっと気になってて。

今回試乗したのはREV156

私の考えでは、

「ハーフパイプは絶対にシングルサイドカーブの方がいいでしょ」

と、思っています。

要するに複合サイドカーブはターン中に軌道が変わるのが特徴なので、フリーライドやカービングでは意味があったりするけど。

ハーフパイプは壁を真っすぐ登って行かないと高さにも影響が出るはずだし。

ダブルサイドカーブだと、絶対にスイッチに違和感がでるはずだし。

高速で壁を登っている途中で起動が変わるって、私としてはちょっと考えられない。

もちろんこれまで色々なサイドカーブのボードでハーフパイプを滑った事がありますが。

仮にトリプルサイドカーブだとしても、ちょっといまいち。

やっぱりハーフパイプは、

シングルサイドカーブ=1本のラインでビシッと上がって行った方が絶対に良いと思ってます。

 

さらに、現物を見たら驚き。

サイドウォールスラントずいぶん角度ついてるじゃん!

これも私のハーフパイプ理論ではありえない。

こんなに角度ついてたら、切れ上がりすぎちゃうし。

という事は、減速につながるし。

もう「何で?何で?」が多すぎて。

ますます謎が謎を呼び。

だからこそ、余計に興味がわき。

今回は特にこのボードの試乗が楽しみでした。

 

さぁ、そしていよいよ「REV」とのファーストコンタクト。

どうなったか。

全然上手く乗れませんでした、、、

 

とにかくまずは「いつも通り乗る」ってのも、私が試乗する時のやり方。

もちろんそうなるだろうなと想像していいましたので。

決して「REV」が悪いわけではありません。

この辺の事は昨日のブログで書いてますから。

変な誤解を生むといけませんのでまだ読んでない方は必ず読んでくださいね。

これは初めて使った、YONEXさんのバインディングで試乗したというのも原因があるんですけど。

バインディングについてはまた、後で書きますので。

今回はボードだけについて書きますが。

そんな感じでいつも通りの乗り方で数本滑り。

一旦、他のボードも一通り試乗してから。

今度は、自分が普段使っているバインディング「X-BASE」を付けて試乗。

REV x X-BASE

 

そして、昨日も書きましたけど。

ここから、改めてスマートフォンでホームページを調べ。

スペック表などをしっかりチェック。

先ほど感じた感覚から、このボードの特徴をしっかりと考えた上で試乗しました。

やっぱり私はハーフパイプを滑る時には「THE PIPE」が基準になってしまうので。

「THE PIPE」の場合、シングルサイドカーブだし、サイドカーブも大きいし、サイドウォールスラントはそこまで角度付けてないし。

だから当然「REV」とは全然別物なので乗り方が違くて当然。

 

じゃあこの「REV」の特徴と「THE PIPE」を比較したときに、どうやって乗ればいいのか。

「THE PIPE」の場合は、サイドウォールスラントが立っている上に、サイドカーブが大きくシングルサイドカーブ。

という事は、壁を登る時はある程度しっかり体重をかける事でエッジがグリップする。

シングルサイドカーブなので壁を真っすぐ駆け上がってくれる。

そして、しっかり体重をかけるからこそ、そこに加速が生まれる。

「THE PIPE」はそんな仕組みです。

 

でも「REV」の場合は、あまり力をかけすぎるとサイドウォールスラントが尖がっているのでエッジが掛かりすぎてしまう。

しかも途中で軌道が変わるダブルサイドカーブなので、ここも注意しないといけません。

では何を意識して「REV」に乗ったか。

まず、壁を上がる時にあまり体重をかけ過ぎない事。

サイドウォールスラントの角度がついているので、あまり体重をかけ過ぎるとボードが立ちすぎてしまい減速につながります。

次に、抜けであまり先行動作を入れない事。

ハーフパイプの抜けはあくまでもターンなわけで。

「THE PIPE」は、シングルサイドカーブでサイドカーブ数値が大きく、サイドウォールスラントも立ってる。

という事は、

ターンをする時にある程度ボードを曲げる意識を持たないと曲がりません。

だから意識的に抜けの瞬間ボードをターンさせる事に集中しないといけないという事です。

でも「REV」の場合、ダブルサイドカーブで後半くびれているので。

抜けの瞬間、そこまでターンの意識を持たなくても自然に曲がってくれるんですよ。

 

なので私の感じた「REV」の攻略方は、

壁ではあまりボードに圧力をかけ過ぎないように、軽くボード立ててあげる。

そのまま壁を駆け上がり。

ターンの時は無理に先行動作を入れ過ぎない。

要するにこのテールに体重をかける抜けの瞬間ダブルサイドカーブが効果を発揮し。

自然にボードが曲がってくれるので、必要以上に先行動作を入れなくてもターンしてくれるんです。

 

でもここで通常であれば問題があります。

ボードは圧力をかける事で加速する。

これは常識。

しかし「REV」は無理に圧力をかけないように滑った方がいいと言いました。

なのにハーフパイプで威力が出せる。

なるほど、

ここで効果が出るのが「カーボン」か!!

少ない圧力でも反発してくれる。

だからこそ、このアウトラインであり、こうゆう作り方になるんだろうなと。

納得しました。

 

なぜダブルサイドカーブなのか。

なぜこんなにサイドウォールスラントが尖っているのか。

なぜ?なぜ?

と思っている事が解決できて。

まさに、小説のラスト20ページを読んでいる時のような衝撃がありましたよ。

色々な事がつながって、最後にどんでん返しみたいな。

これぞ、カーボンの特徴を最大限に生かしたボードの作り方なんだろうなと。

これまでの、自分のスノーボード理論とはまったく異なる部分が非常に勉強になりました。

やっぱり、スノーボードはまだまだ奥が深いですね。

 

という事で、

「REV」の話しが熱くなってしまい

ずいぶん長くなってしまったので今日はこの辺にしておきます。

だいぶ引っ張ってますけど。

昨日も書いたように、得た情報が多すぎて簡単に書く事はできませんから。

また続きは明日書きます。

 

あ、そうそう。

YONEXのボードとバインディングはこの週末の間、お店に置いてありますので。

直接ボードを見たり、ボード談義をしたい方はお待ちしています。

ブログでは書けない話しもしましょう。

それでは本日はここまで。

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