「FISHBONE」ってどんな仕組み?

ちょっと今回は「MOSS SNOWSTICK FISHBONE」について語っちゃおうと思います。

私、こう見えて結構MOSSにも詳しいんですよ(笑)

個人的見解も含んでいますので、それを踏まえた上で読んでください。

 

スノーボードはトーションをコントロールできない。

まず、スノーボードでよく「トーション」って言葉を耳にしますよね。

「トーションが硬い」とか「トーションが柔らかい」とか。

イコール=「ねじれが強い」とか「ねじれが弱いとか」って事なんですけど。

でも実は、

スノーボードを作る上ではあまりトーションってコントロールできないんですよ。

何でかと言いますと。

ボードの厚みを薄くすれば「トーションが柔らかくなります」

その分、フレックスも柔らかくなってしまいます。

逆に、

ボードの厚みを厚くすれば「トーションが硬くなります」

その分、フレックスも硬くなります。

 

という事は、

「トーションが柔らかくてフレックスが硬いボードは作れない」

という事になります。

 

ただ、カーボンやグラスファイバーなどで調整してフックス&トーションをコントロールする事はできますのでそうやってコントロールしているボードは沢山あります。

でもそれはボード本来のしなやかさを失ってしまうので個人的にはあまり好きじゃないんです。

なので完全に個人的見解です(笑)

ウッド(木)だけではコントロールはできないので、

「スノーボードはトーションをコントロールできない」と言う事です。

 

あ、でも、「ALL MOUNTAINⅡ」はバンブー(竹)を使って少しだけトーションコントロールしているんですよ!

でもこれはまた話しがそれてしまうので、またの機会に。

 

 

FISHBONEってどんな仕組み?

という事で本題の「MOSS SNOWSTICK FISHBONE」登場です。

この独特な見た目が、

「これデザインですか?」なんて聞かれますけど。

これは中身の構造が見えているのでこのように木が組んであります。

 

この「PQ60」で見ると、まずノーズの一番太い部分。

ここは面積が広いので、ただでさて捻じれが硬くなってしまう部分です。

という事で、この部分の木の密度を調整する事により。

部分的に捻じらせる事ができてるのです。

 

そして今度はPQシリーズのテールは特殊な形をしています。

 

この特殊なソール面を作るために、これ以上ボードを薄くする事ができないのです。

薄くできない=柔らかくする事ができない。

そこで「FISHBONE」の構造が生きてきます。

ボードを薄くしなくても捻じれさせる事ができる

という事です。

厚みを持った部分にも関わらずしなやかな動きができるので、今まで出来なかった事を実現したボードなんです。

なのでFishboneでないPQに比べるとテールがしなやかで柔らかい滑りが出来るんです。

 

要するに、

「FISHBONE」はトーションコントロールに成功したボード。

そんな感じです。

 

今季newestオリジナルで作ってもらった「FISHBONE」で言うと。

「PQ」と「WING-SW」がそんな感じです。

「WING-SW」もウイングの部分って言うんですかね?

外に張り出た部分がノーマルだと強すぎちゃうのが「FISHBONE」だとしなやかになっています。

「U-4」「U-5」は単純にノーズとテール部分がしなやかになったので、よりクイックで柔軟な動きで滑る事ができます。

その感触は地形に合わせてボードがウネウネ動いてくれるので、斜面に張り付いたような感覚で滑る事ができます。

なのでフリーライディングももちろん、地形遊びは抜群に楽しいです。

そして、そのウネウネとしなやかにボードが動く様を魚に例えているので、

「FISHBONE」なんです。

 

 

世界初

これ完全に世界初の構造なんで、かなり凄い事なんですよ?

MOSSも長い年月をかけて開発したので、もっとみんなにちゃんと理解してもらえばいのに、って私は思ってます。

でもMOSSはあまりそうゆう事言わないので私が代弁しておきました。

ただ、手間とコストがかかってしまうのため、量産は難しく生産自体も今季で終了となります。

ぜひこの世界初の構造で今までにない感触のスノーボードで楽しんでください。

本日はここまで。

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