「私が作りました」農家さんの顔写真付きが信用できなくなった次は?

こんにちは。
スノーボードメーカーとしてボードの企画、開発、運営をしたり。コミュニティサロンを運営したり。DOMINATOR WAXアドバイザーなんてこともしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。

一方通行から相互交換の時代へ

1990年後半あたりからインターネットが普及し始めるもパソコンを所持する人はごくわずか。それから2007年にiphoneが発売され、ある意味誰もが手のひらにパソコンを持つのが当たり前になり、いつでもどこでもインターネットに接続することができるように。

そしてインターネット普及の変化を、Web0.1、Web2.0なんて呼び。Web1.0は限られた人や企業しか発信することができず、私達はただ情報を受け取るだけという「一方通行でしか情報を受け取るしかできなかった」
それから、Web2.0になるとブログを皮切りにSNSが普及し始め、誰でも発信することができるようになると、「情報の交換」ができるように。

さらに言うと、Web1.0の頃は企業が発信する情報を信用するしかなく、その信憑性を確かめる手段があまりなかったが。Web2.0になり誰でも情報発信ができるようになると、今度は何が正しいのか、何を信用すればいいのか分からなくなる。

その後くらいからでしょうか?
「個の時代」なんて言われ、個人の顔が見えるということが大切になり。誰が発信しているかわからない情報よりも、「顔の見える名取さんが言ってることの方が信用できそう」という流れになり。いまでは会社のホームページなんかも、代表の顔が出てないとそれだけで信用できない、なんて言われる。

うちの会社は、こんな人がやってます、こんな想いでやってます。この商品は私達が作りました、こんな思いで作りました。という感じでいつからか顔写真と文章を添えるのが当たり前になってきた。

相互交換が当たり前になった次は?

先日、車を運転しながらラジオを聴いていたら。どんな流れでそういう内容になったのか詳しく分からないんですけど、たぶん何かのコーナーに対してリスナーさんがメールでコメントするみたいな感じだったと思います。

そのラジオは20代前半?くらいの若いパーソナリティさんだったんですけど。リスナーからの「農家さんの顔写真がついてる野菜って安心しますよね」というコメントを読み上げた直後に、「え?あれって安心します?全然そんなことないんですけど」「というか、飲食店とかでオーナーの顔写真がバーン!て出てるのとかみると信用できない」「そんな写真載せてないで味で勝負しろって思っちゃう」という話をしていて、なんか衝撃的だった。

私達の世代は先ほど言ったように、Web1.0の一方的に企業の情報を得るしかできなかった、それを鵜吞みにするしかなかった時代から。Web2.0でブログやSNSを使って誰もが情報基地局になることができ。情報の信憑性を出すためには、顔写真、ストーリー、そしてパーソナルな部分まで出してようやく信用してもらえるようになった。
しかし、おそらくやそれが当たり前で育った人達にしてみれば、「顔出しなんかしてないで実力で勝負しろ」みたいな感覚なのでしょうか?

あえてこじつけるなら、まさにこれからはWeb3.0の「分散型」になるのかな?
Web2.0で情報の相互交換ができたとはいえ、そのプラットフォームは大企業のものであり、プラットフォームがなければ個の発信なんてできなかった。しかも、プラットフォームを攻略すれば、実力がなくても良く見せることができるし、フォロワーを増やして発信力をつけることもできる。
でも、これからはその中央集権を抜けだし、より一層強固な個の力、本当の実力を持つ人しか信用できないという時代になるかもしれませんね。


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