推奨スタンス以外のホールを付けている理由はありますか?

こんにちは。
スノーボードメーカーとしてボードの企画、開発、運営をしたり。コミュニティサロンを運営したり。DOMINATOR WAXアドバイザーなんてこともしている名取です。
ブログではスノーボードに関する情報や仕事のこと日々思ったことを書いています。

推奨スタンス以外のホールを付けている理由はありますか?

今日は久しぶりにスノーボードのお話しです。
先日Voicyの方へ質問を頂きまして。それが「推奨スタンス以外のホールを付けている理由はありますか?」ということ。
これだけ聞くとなんのこっちゃよく分からないと思いますが。おそらく他のメーカーさんではあまりある質問ではないかもしれませんけど、うちでは昔からよくこの質問を受けます。

まず、スノーボードはバインディングを付けるためのビス穴(ホール)がいくつか空いてるじゃないですか。そこにバインディングを取り付けるわけですけど、「何個も穴が空いていたらどこに付ければいいのか分からない」なんて方もいると思いますが。
だいたいどのボードにも、「推奨ポジション」というのが決まっていて。ここのビス穴に付けるのがおススメですよというポジションがあります。

でも本来であれば、それだけビス穴が空いているということは。好みによって付ける位置を変えるなんてことをしていいはずなんですけど。
私が作っていますFOSSIL SNOWBOARDに関しては「必ず推奨ポジションに付けてください」「それ以外の穴に付けるとバランスが崩れる」などと、半ば強制的に?(笑) 推奨ポジションにしか付けてはダメだということを再三お伝えしています。

なぜ推奨ポジションじゃなきゃいけないのか?
今日はそこまで細かく説明していると長くなってしまいますので。よかったらYouTubeで解説していますのでこちらをどうぞ。

生産コストが上がるから

「絶対に推奨ポジションで乗って欲しい」ということは。そもそも他のビス穴はいらないんじゃないか?
というのが今日の質問である。
「推奨スタンス以外のホールを付けている理由はありますか?」
というところにつながってきているのだと思います。

だから本当によく言われるんですよ、そこまで推奨ポジションにこだわっているなら他の穴付けなきゃいいじゃん、ってね。

じゃあ、なぜ推奨ポジション以外のホールを付けているのか?

理由は簡単です、

答え:生産コストが上がるから。

はい、なんとも拍子抜けの回答かもしれませんけど。これは工場によって作り方が違うので全てがそうというわけではありませんけど。

ボードを見てもらうと縦に5個の穴が2列並んでいますよね。そしてこのボードの中に埋まっているビス穴の受けの方が、5個連結された状態になっているんです。なので、5個連結されたビス受けを2列並べているという状態なんです。ということはそれに合わせて、ボード(木材)に穴を開ける機械も調整されているということ。

じゃあ、「他の穴いらない」と言った場合は。まずその5個連結されたビス受けを切らないといけないし。穴を開けるための機械を調整しなくてはいけない。それをうちのボードのためだけにやるとなると、その分手間がかかるわけで、それがコストに乗っかってしまうというわけです。

だから、わざわざ原価を上げてまでしてやることではないかなということでそのままにしてあるというわけです。

本当はモデルによっては、推奨ポジションだけしか穴が開いてないといのもありかなと思うんだけど。そんな事情があって残してあるということです。

また質問などありましたら、VoicyやYouTubeの方へ気軽にコメントください。

では!


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