今日は応援してくれる人がいる方がよっぽど大切だよっていうようなそんなお話です。
僕もなんだかんだスノーボードメーカーという仕事についてから20年ぐらいが経ちます。
いまFOSSILにはライダーいないんですけど、SURGEをやっている頃は30人くらいいたかな? ライダーとして契約するときは、こちらから声をかけることもあれば、向こうからサポートしてほしいと言ってくる場合もあるし。
さらに、いろんなランクを決めて。大会の成績とか実力とかを考慮して年間どれくらいのサポートするかというのを変えていました。
そんな感じで、これまでスノーボード上手くなりたいとか、プロを目指しているなんて子を見てきたなかで。「この子はもったいないな」と思うことがよくあえります。
ライダーなりたいという子の大半が抱えている問題が金銭面ですよね。スノーボードは移動も多いし、リフト券買って、大会出てなんていうと年間の活動費が結構かかりますから。
金銭までサポートしてもらえるまで行くにはなかなか難しいけど、用品をサポートしてもらえるだけでも助かりますよね。
そしてメーカーとしては、上手な子に乗ってもらうことで露出が増えるし、その子が活躍してくれたらブランドの印象も良くなるという宣伝効果を期待してサポートするわけです。
でも、僕は前々から「こういう子はもったいないな」と思うのが。
少しでも沢山の物がもらえる方に行くみたいな子。
例えば、こっちのメーカーだったら年間1本しかボードもらえないけど、こっちのメーカーだと2本もらえるからと言って2本もらえる方を選ぶみたいな。それこそ、総合的にやっているブランドならボードだけじゃなくて、ブーツやバインディングも出してくれるなんて言われたら確実に沢山ものをくれる方を選ぶと思います。
もちろん、そのメーカーの用品が気に入ってるとか、ライダーをとても大事にしているメーカーなら問題ないんですけど。そうでない場合はよく考えた方がいい。
例えば、年間ボード1本しかサポートしてくれないけど、いつも応援してくれて、何かあればあなたのことを露出してくれたり親身に接してくれるメーカーと。用品は気前よくくれるけど、それ以外のことは「自分で頑張って」という感じでほったらかしのメーカー。
ちょっと極端かもしれないけど、長い目でみたら絶対に前者の方があなたの活動の場所が広がることは間違いない。
スポーツ選手はもちろん、芸能人や歌手、お笑い芸人さんでも「応援してくれる人がどれだけいるか」というのが勝負じゃないですか。
また極端な例えですけど。どれだけ上手くて、どれだけ実力があろうと、応援してくれる人が1人もいなければ成り立ちません。大谷翔平選手のように超人的な能力を持った選手でも、仮に誰も応援してくれる人がいなかったら、球場に人が集まらない、グッツも売れないじゃ年俸だって増えないですよね。
やはり、スポーツでも芸能でも「応援してくれる人」「見てくれる人」がどれだけいるかという方が価値になるのです。
だから、自分のことをサポートしてくれる(用品を支給してくれる)相手がどういうことをしてくれるのか、ということの方がよほど大切。
用品を沢山出してくれるから、それだけ「自分のことを思ってくれている」と勘違いする子もいるけど、必ずしもそうでないから。これを勘違いして、あっちのメーカーの方が沢山用品をサポートしてくれるからと選んでしまった結果、「あの子最近全然みなくなったね?」なんて子が結構いるので本当にもったいない。
あなたのことを、ちゃんと応援してくれるメーカーと一緒にやっていった方が後々伸びる可能性が高いので気をつけてください。
自分がその世界で活躍したいのなら金銭的援助よりも応援してくれる人が大切だということを覚えておいた方がいい。
これは、スポーツや芸能ごとだけでなく、仕事でも同じことが言えますよね。お給料は安いけど自分をみとめて応援してくれる会社と、お給料は良いけど、全然自分のことをみとめてくれない会社。
もし自分の夢があるなら前者で頑張った方が可能性があると思います。
だからそういう選択をせまられたときは、そいう基準で決めるのも大切じゃないでしょうか。
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