昨日、初めてお店に来てくれた方が。
何の説明もすくる事無く、そのまますぐにDOMINATOR WAXを手にしまして。
「これください」と。
見ると、
・ZOOM
・RENEW グラファイト
・ブラス&ホースブラシ
・フィニッシュクロス
素晴らしい選択です。
普段からDOMINATOR WAX使ってるのかな?
そう思って聞くと。
「ちょっと前からDOMINATOR WAX使い始めたんです」と。
おぉ!良いですね。
でも、
なぜ「ZOOMグラファイト」じゃないんだろう?
そう思い。
「ZOOMはグラファイトじゃなくていいんですか?」
と、聞くと。
「えっ、グラファイトの方がいいんですか?」
はい、
これは断言します。
絶対にグラファイト入りの方がいいです。
ちなみに何を言ってるのかよく分からないという方のために。
DOMINATOR WAXの定番滑走ワックス「ZOOM」には、グラファイト入りとグラファイト無しの2種類があります。

そして、グラファイト入りのワックスは黒く、グラファイト無しの方は緑色をしています。

もうひとつ補足をしておきますと。
ワックスには、青とか紫とか色んな色がついてると思いますが。
これは見わけを付けるために、あえて色を付けているのであって。
基本的にワックスは無色透明です。
それでは、グラファイトの説明に戻ります。
まず「グラファイトとは?」
と、
言っても別に私は物質に対して詳しいわけじゃないので。
Wikipediaで確認してください(笑)
画像を拝借するとこんな感じの物だそうです。

これを細かく砕いた物がワックスに入っているというわけです。
では、
このグラファイトが入っているとどのような効果があるのか?
静電気防止効果があります。
滑走中、摩擦によって生じる静電気を抑えてくれるわけです。
この辺の事はまた話しが長くなるので、書きませんが。
単純に言えば静電気が起きれば滑走性が落ちます。
なので、静電気を抑えてくれるグラファイトは、
寒い時でも暖かい時でも、雪が硬くても柔らかくても。
どんな時でも使った方がいいです。
だったら、なぜグラファイト入りと無しの2種類のワックスがあるのか?
しかも両方とも同じ値段だし。
「絶対に使った方がいいなら、グラファイト入りだけでいいじゃん?」
そう思うかもしれません。

これに関して言うと。
グラファイト入りのワックスは色付けをしているのではなく。
さっきの石みたいのを砕いて入れてあるので、黒いです。

この黒いグラファイト入りのワックスを使うと。
滑走面が黒くなってしまう「場合があります」
なので、
自分のボードは綺麗なデザインの入ったクリアソールのボード。
「黒くなるのがイヤッ!!」
そんな方は仕方ないので、グラファイト無しの方を使ってください。
と言うわけです。
でも、滑走性を求めるのであれば絶対にグラファイト入りの方がいいです。
ただ、
DOMINATOR WAXのグラファイトは黒くなりにくいです。
まったく黒くなる事が無いとは言い切れないので。
「黒くなりにくい」と言わせて頂きます。
こちらの画像は先日撮影した動画の一部ですが。
グラファイト入りのワックスを使っているので、文字の所を見てもらえるとなんとなく黒っぽくなってますよね。

しかしこれをスクレーパーすると。

あと例えばこのボード。

でもじゃあ。
黒くならないのはいいけど。
全部取れちゃってるんじゃないの?
これで効果があるの?
さぁ、
今日のお話しはここからが本番です。
なぜDOMINATOR WAXのグラファイトは滑走面が黒くならないのか?
黒いのが全部取れてしまって効果が発揮できるのか?
答えはこちら、
DOMINATOR WAXのグラファイトは滑走面に入り込むレベル。2サブミクロン(1ミクロン以下)まで特別に精製したグラファイトを使っているので、表面が黒くならず効果も高い。
というわけです。
素晴らしい!!
ちなみに、ここまで細かく砕く技術はDOMINATOR WAXにしかないとか?
滑走面に入り込むって何?
という方はこちらのブログを読んでください。
しかも、またここからも重要なお話し。
DOMINATOR WAXがグラファイトを使用する事を特に推進しているのが日本なんです。
「日本の雪は絶対にグラファイトを使った方がいい」と断言しています。
それはなぜか?
まず最大の理由は、
「日本の雪は塩分が多く含まれているから」
これは北海道、東北、新潟、長野、などなど日本中全てに共通して言える事のようです。
確かに、これだけ海に囲まれた島国ですから、想像がつきますよね。
さらに、日本は黄砂が飛んで来て、花粉や火山灰が舞う。
このように日本の雪はとても不純物が多いんです。
単純に考えても、塩が混じってるってイメージするだけでも摩擦が強くなるのは想像できるじゃないですか。
だから、
静電気を抑えるグラファイトが必要不可欠なんです。
ベース作り・クリーニング専用ワックス「RENEW」もグラファイト入りと無しがありますが。
こちらもグラファイト入りの方がいいです。

という事で、
一番最初に書いた、昨日の方は「ZOOMグラファイト」に変更して帰られました。
しかも、聞くと。
最初はネットで買おうと思ったけど近くに売ってるお店があったので来た。
との事で、これネットでそのまま買ってたら残念な事になっていましたね。
だからネットで買うのもいいですけど、間違ってても止めてくれる人がいませんから。
ちゃんと判断してから買いましょう。
ちなみに私のネットショップの場合「あれ?」と思ったらメッセージ入れると思います(笑)
まぁその前に聞いてくれればいいだけですけどね。
よかったらこちらも使ってください。
それでは本日はここまで。