今、岡嶋二人ブームが来ているわけです。

  • 2019年8月22日

昨日は映画の話しでしたが。

今日は久しぶりに本の話し。

そして、今日読み終わったこちらの小説を紹介。

クラインの壺

 

こちらは、岡嶋二人さんの【クラインの壺】(Amazonサイトへジャンプします)

ではこちらの紹介文をAmazonサイトから引用させて頂きます。

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。

 

この紹介文を見て頂くと、

ゲームの世界、バーチャルリアリティ、仮想現実。

まぁ今時って感じで、よくあるような話しかなと思うでしょう。

でもこの小説は、30年前の本なんです。

発売されたのが、1989年なのでまさにちょうど30年前。

でも、1989年に発売されたという事は、執筆してたのはそのもう少し前って事じゃないですか。

だから、今読んだらよくあるような内容ですけど。

これを30年以上前に想像して小説にしたってことろが凄いんですよ。

そこで、この本が発売された頃の日本は何が起こっていたのか。

ちょっと気になったので、

1988年(昭和63年)で検索していつくつかピックアップしますと。

・ドランゴンクエストⅢ発売。発売日にはゲームショップに長蛇の列ができ、社会現象となる。

・ソニーがVHS方式のビデオテープレコーダに参入。

・ダイエー、南海ホークスの買収

・第24回夏季オリンピックが大韓民国のソウルで開幕

・セガが家庭用ゲーム機「メガドライブ」を発売開始。

 

すでにファミコンが発売(1983年)されて少し経っているとは言え。

まだパソコンに関しては、マイコンと呼ぶ時代だったらしく、家庭の普及なんて想像もしていない頃ですからね。

まぁ、

「そんな頃ですよ」と言われても。

小説の中身が分からなければ伝わらないと思いますが(笑)

とにかく、もし読んでみようと思う方がいましたら。

30年以上前の自分や時代背景を想像しながら読むと面白いと思います。

 

そして、

なぜこのような30年も前の小説を読んでいるかと言いますと。

私は小説を読むときに、本屋さんで紹介されているものとか流行っているものとかで読むよりか。

好きな作家さんの本をひたすら読みまくるというタイプです。

なのでこれも前から何度か書いていると思いますが。

東野圭吾さんの本は全て読んでますし。(最近のはまだ読んでないのもありますが)

あとは、五十嵐貴久さん。

「リカ」シリーズとか「交渉人」シリーズとかが人気で。

私が最初にハマったのは「誘拐」かな。

そして、一般的に有名なのは「パパとムスメの7日間」でしょうか。

舘ひろしさんと、新垣結衣さん主演でドラマもやってましたし。

 

続いて、雫井脩介さん。

でもなんか雫井脩介さんてあまり有名じゃない気がするんですけど?

絶対ほとんどの人が見た事あると思うんですよ。

例えば映画なら、

・クローズド・ノート 主演:沢尻エリカ

・犯人に告ぐ 主演:豊川悦司

・検察側の罪人 主演:木村拓哉、二宮和也

検察側の罪人なんて木村拓哉さん、二宮和也さんのダブル主演ですごい話題になってましたよね。

ドラマ化もいつくかされてるんですけど。

つい先月まで放送していた溝端淳平さん主演の「仮面同窓会」とか。

映画やドラマを見てない人でも、タイトル位は聞いた事ありますよね?

他の作家さんと比べると作品数はちょっと少ない感じしますが、その多くがドラマや映画になっているのがすごいです。

もちろん雫井脩介さんの小説もほとんど全て読んでます。

 

と言う感じで、

好きな作家さんの本をひたすら読み漁り、読むのが無くなったら次の人を探す。

みたな事をずっとやってます。

でもそこまで大量に読んでいるわけでもないし。

特に東野圭吾さんなんか新作が出るペースが早くて。

なかなか他の作家さんに行けないというのも現状。

でもそんな中、

もうだいぶ前になるんですけど。

最初に紹介した、岡嶋二人さん。

で、まず岡嶋二人さんと言ってますが。

こちらはペンネームで、井上泉さんと、徳山諄さんの2人でひとつの小説を書いているという日本では珍しいコンビネームなんですね。

そして私が最初に読んだのは「99%の誘拐」

どちらかと言うと、ミステリー、サスペンスものが好きで。

さきほど紹介した、五十嵐貴久さんの「誘拐」とかも面白くて。

そんな誘拐系の小説を読むと、「あとがき」とかで何回もこの「99%の誘拐」が出て来たんです。

要するに語り継がれるように「あれは名作だ」みたいな感じで書いてあってあったので。

さすがに気になって読んだら、もちろん面白い。

しかもこれが1988年の作品だというのがまたすごい。

それで一気にファンになり、今私の中で岡嶋二人ブームが来ているわけです。

 

今回の「クラインの壺」の前に先月読んだのはこちら。

焦茶色のパステル

 

それで、

作家さんによってなんとなくタイプというか、ストーリーの流れってあるじゃないですか。

この岡嶋二人さんの印象は。

最初の方しばらくは「ん?」「何言ってんだ?」みたいな感じで。

あれ、この本失敗だったかな?と思っちゃうくらい。

でも、そこを超えると一気に話しに引き込まれて。

たいてい、後半は一気に読まないと気になってやめれなくなっちゃう感じ。

気になった方がいましたらぜひ読んでみてください。

それでは本日はここまで。

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