さて、皆さん。
彼の事を覚えているでしょうか?
そうです。
昨年の夏に私と元チャンプ。
そしてこの謎の男と開催した『スノーボード研究会(仮)』
覚えてました?
これが何の事か分からない方のために説明をすると。
『スノーボード講習会』とか『ホットワックス体験教室』とか、いつも私の方から一方的に語る事が多いので。
今度はみんなの方から話しを聞きたくて。
スノーボード業界やメーカー、お店の人が発信する事が全てではないと思うし。
なかにはスノーボードに対して持論を持っている方っていると思うんですよ。
それに他の専門分野の方から見てスノーボードがどう見えているのかというのも気になるし。
それで、
昨年の6月にそんな事を発表しあう機会をもうけようと始めたのがこの『スノーボード研究会(仮)』ということです。
参加条件は、
①スノーボードに関するテーマなら何でもOK。
②聞いてるだけはダメ。
③持論を発表する場なので討論はしない。
要するに、発表する人はただただ自分の言いたい事を言って。
それに対し間違ってるとか、合ってるとかそんな討論はせず。
聞くときはみんな素直に聞くというのも条件です。
それで、
今日は1年越しでその内容について少しだけ発表しますと。
元チャンプの本業は分析のお仕事をしていて、ハーフパイプが好きなのでテーマはこちら。
色々なメーカーのカタログからスペック表を比較し、ハーフパイプで推奨しているボードにはそれぞれどんな違いがあるのかというのを、20ページ以上の資料を作ってプレゼンしてくれました。
そして、
謎の男の本業は車関係の設計をしているので。
その経験を活かし発表した内容はコチラ。
このテーマに沿ってこちらも20ページ以上の資料を作ってプレゼンしてくれました。
それでは、
本人に許可を頂きましたのでこの資料の中から少しだけ紹介。
工業系の現場ではどの位の力をかければこの物質は曲がるとか、この物質を曲げるにはどれくらいの力が必要とかが数字で表されていたりして。
硬さ柔らかさが数値化されているので、みんなが同じ認識を持つことができます。
それに対し、スノーボードはフレックスとかトーションという言葉が沢山出てくるわりには「硬い」とか「柔らかい」とかがザックリしてるし。
硬い柔らかいは人によっても感じ方が違うので何の説得力もない。
そこで、
フレックスやトーションを数値化して業界全体に統一した基準があれば板選びに大きく役立つのではないか?
例えば、
・FOSSIL THE PIPE155/フレックス値○○、トーション値○○
・MOSS KING157//フレックス値○○、トーション値○○
みたいな感じで、メーカーが違っても同じ基準値で表示してくれていれば分かりやすいのに。
って事です。
それを彼の得意分野を生かし、こうやって計算してみてはどうですか?
というプレゼンの一部がこちら。
うん、正直この辺の計算式はよく分からなかったですけど(笑)
物質のフレックスとトーションの関係性は理解できました。
それにしても、素晴らしい発想じゃないですか!?
この発表をするために、彼はFOSSILのボード全モデル・全サイズの厚みと幅を測っていたんですね。
ただ、
フレックスやトーションに関しては素材が変われば、同じ厚み、同じ幅でも全然変わってきます。
今回はあくまでも同じ素材と仮定し断面的に計算したらどうなるか、という結果を出してくれました。
それをふまえた上で、FOSSIL SNOWBOARDを全て計測した結果がこちら。
ALL MOUNTAINⅡとTHE PIPEは製造工場が違うので分けていますが、ランキングに入れたらここの位置ですという事です。
先ほども書いた通りに、あくまでも断面的に計算しているだけなので正解ではありませんが。
それでも遠からずと言った結果になりました。
さて、いかがでしょうか?
この『スノーボード研究会(仮)』
正直言って、第一回目の開催からこんなに本格的になるとは思いませんでした(笑)
元チャンプのプレゼンからは、色々なメーカーのカタログを比較し分析した事で。
じゃあFOSSILはどうやって表現していくのがいいのか?なんて事のヒントにもなったし。
以前からフレックスとトーションについては私も持論があったので、その事について少し解決した感じさえしました。
専門が違うと、これだけ違う視点があるんだなと本当に関心しました。
だからこの研究会はとてもためになったし。
またやりたい!!
と、強く思ってますので。
また近いうちに開催したいなと思っています。
我こそは!!
という方がいましたら、ぜひ!!
もしかして皆さんの持論がスノーボード業界に一石を投じる結果になるかもしれませんよ。
それでは本日はここまで。