もうだいぶ前ですけどテレビで見て印象深く今でもよく覚えている事があります。
それは、
アトランタ、シドニー、アテネ、3大会連続でオリンピックの金・銀・銅を独占した日本人を知ってますか?
その人は、
辻谷政久さん
ただこの方は選手では無く。
砲丸投の玉を作っていた職人さんなんです。
どうゆう事かといいますと。
オリンピックの砲丸投競技は世界各地のメーカーで製造され認定を受けた玉が何種類も用意されていて。
選手は自分が投げる前にその複数の玉から手に持った感触などでどれを投げるのか決めます。
肝心なのは持った時の重心のバランスで、それが少しでもずれていると投げた時に真っすぐ行かず記録が伸びないので、選手たちはひとつひとつ手に持った感触でそれを確かめ選ぶそうです。
もちろん玉にメーカー名やどこで製造されたかなんてのは記載されていないので選手たちの感触だけが基準になるのですが。
先に上げたアトランタ、シドニー、アテネ、では金・銀・銅メダルの選手全てが辻谷政久さんの作った玉を投げていたんです。
それ以外も上位8人までもほぼ辻谷さんの玉だったとか。
しかも、
その次の北京オリンピックの時には色々細かい事ははぶきまずが、中国に対する不信感により玉の提供をボイコット。
すると北京オリンピックでの砲丸投競技はそれまでよりも明らかに記録の悪い大会になったそうです。
ここまででもかなり凄い事だと思うけど。
でも話しはここまでじゃないんです。
辻谷さんの元には世界中の製造メーカーから自社の玉を作ってくれと、億単位の契約金を積まれても全て断り続けていて。
ただ、辻谷さんの元に来た人には細かく砲丸の作り方を丁寧に指導したそうです。
中にはスパイのような形で技術を盗むために入社し1年、2年で辞めて行く人もいたようですけど、それを分かっていても全て教えたと。
「そんなに全部教えて大丈夫なんですか?」
その事を辻谷さんに聞くと、
「どうせマネできないから大丈夫だよ」と、一言。
テレビ見ながら痺れたのを今だによく覚えています。
要するにこれはもう何十年も努力して、自分の手の感触で手に入れた物だから、そんな簡単に技術を盗もうとする奴にできるはずが無い。
という事です。
で、なぜ今日はこんな話しをしたかと言いますと。
今回の『ドミネーターワックス講習会』に同行して、この話しを思い出したんです。
先日もブログで少し書きましたよね。
このブログから抜粋しますと。
今回の講習会で一番私がグッと来たのは。
「ドミネーターワックスは隠し事をしないので」
という言葉。
「聞かれれば何でも答えるし、出来る限りの情報はお伝えしたい」
なぜそうするのか、
やはり嘘があってはいけないし、ドミネーターワックスの持っている技術は誰もマネできない。
と、これだけ自信があるからです。
ほらね、
さっきの砲丸投職人さんと同じだと思って。
ドミネーターワックスの中には凄い仕掛けが沢山入ってるけど、決してマネできるような事ではありません。
それに、そもそも「フッ素」入りワックスを作ったのがドミネーターですから。
それが今ではどのメーカーも作っているけど、ドミネーターと同じレベルで完璧に使いこなせているところは無いようです。
特に最近はフッ素の使用規制も厳しくなっているので、今後その辺の差も出てくると思います。
まだドミネーターワックス使っていない方は、これからどんどん差が出て来ちゃいますからね。
今からしっかりと情報をキャッチしておいた方がいいですよ。
という事で、
今週末は西日本エリアとなりますが、講習会の方は続きますのでぜひご利用ください。
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11月3日(土)14:00~16:00
『持田スポーツ』
島根県出雲市今市町北本町3-2-7
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11月4日(日)11:00~13:00
『Mt.石井スポーツ神戸三宮店』
兵庫県神戸市中央区雲井通6丁目1−15 三宮オーパ2 6F
https://www.ici-sports.com/shop/kobesannomiya/
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11月4日(日)15:00~17:00
『RIDERS FACTなんばCITY店』
大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY南館 B1F
https://www.murasakiboardersfact.jp/category/nanba/
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今回の東海地区開催でも私が聞いた限りでは、大阪や浜松など遠方から来て頂いた方もいます。
どちらの会場も参加費無料でどなたでも利用できますので、詳細に関しては各ショップまでお問合せください。
あ、
ちなみに私は西日本巡業には同行しませんので。
本当はまた一緒に回りたい位に楽しい巡業だったけど、お店の事とかも少しやらないといいけませんからね(笑)
また来年は一緒に回りながらまた違った形での講習なんかもできたらいいねと話していますので、それに向けてシーズンも色々と頑張りましょう!!
お店の方では『ホットワックス体験教室』で最新のワックス事情お伝えできますので、ぜひご利用ください。
それでは本日はここまで。