さて、昨日のブログでも書いた通りに今日は「セットバック」について書こうと思います。
まだ昨日のブログを見ていない方はこちらもどうぞ。
それで、昨日ブログをアップした時点でアンケート数がジャスト100枚と書いたんですけど。
入って無い分が見つかったので、最終は107枚でした。
ま、そんな細かい事はどうでもいいですね。
そのうちアンケートの集計もしてみたいと思いますので、その時はまたブログで紹介させてもらいます。
それでは、最近あまりスノーボードの知識系のネタを書いていなかったのですが。
このスノーボード講習会でもほとんどの方が意識していないけど、私としてはかなり重要だと思う「セットバック」について書こうと思います。
滑る時にもこのセットバックを意識して滑るかそうじゃないかでも結構変わってくるので、位置をしっかり抑えておくと良いと思います。
もう何度も書いてますので、過去に書いた記事と重複する部分も多いですが参考にしてください。
セットバックの計測方法
こちらはいつもスノーボード講習会でスペック表の見方を説明する資料です。
黄色くマークしたセットバックは、大抵どのボードにも表示がありますよね。
大抵はマイナスいくつみたいな感じに。
じゃあそのセットバックはどこから計測してマイナスいくつなのか?
この認識を間違えている方がとっても多いみたいですので、改めてどうやって計測しているかと言うと。
多くの方がボードの中心に対してと思っているみたいですが。
これは間違いです。
では何を基準にしているかと言うと、
有効エッジの中心に対してスタンス幅の中心がどこにあるかです。
有効エッジはノーズの一番太い部分からテールの一番太い部分までの長さです。
一番太い部分から先のエッジは滑っている時に雪面には引っ掛からないので。
ノーズの一番太い部分から、テールの一番太い部分までが有効であるエッジという事で「有効エッジ」です。
有効エッジがボードをカーブさせる時に使う部分になりますので。
これをふまえて滑る時に意識してもらいたいのは。
有効であるエッジの中心に対して自分はどこに立っているのか。
例えば先ほどのTHE PIPEは有効であるエッジの中心から2㎝後ろに立ってる事になります。
今度は下図のPARKはセットバックが「-0cm」
PRAKの場合は有効であるエッジの中心の真ん中に立ってるという事になります。
という事は、
THE PIPEに乗ってる時とPARKに乗っている時を比較するとこんな感じになります。
滑る時に使う部分の中心からどれくらい後ろにいるのか、それとも真ん中にいるのかで滑る時に意識する点は変わってきます。
MOSSsnowstickの場合
これは、SNOWSTICKやGENTEMなどの形をしたボードでも同じ認識です。
MOSSsnowstick U4の場合はこんな感じ。
このような形をしたボードでも、
ノーズの一番太い部分から、テールの一番太い部分=有効エッジの中心に対してセットバックを計測しています。
もし最初の間違った認識でセットバックを計測しているとしたら、大変な事になりますよね。
これではボードの形状ごとにばらつきが出てしまうので、どんな形のボードでも有効エッジを基準にしておけば同じ認識でセットバックを決める事ができるというわけです。
あと、
MOSSsnowstickにはセットバック+42mmというボードもありますが、これも計測の仕方は同じです。
プラスなんてのはほとんどありませんが、こんな数字になっていても意識する点は同じで。
58SWの場合有効エッジの中心に対して42mm前に立っているという事になります。
それでは今度はU4と58SWに乗っている時を比較するとこんな感じです。
どうでしょうか?
セットバックの位置=自分が立っている場所を意識できるようになるだけで滑りが変わって来そうな気がしますよね??
私は実際に滑る時は、自分はこのボードの有効エッジの中心に対してどこに立っているのかという事をかなり意識して滑ってます。
有効エッジの中心に対して「1cm後ろなのか」「2cm後ろなのか」もしくは「-0cmで真ん中に立っているのか」
ボードの特徴に合わせてこのセットバックを決めているわけですから。
しっかり意識して滑ってほしいです。
ただそうなると、
『スノーボード講習会』ではよく。
「じゃあこのセットバックの位置はどうやって決めてるんですか?」
という質問がよくあります。
セットバック位置の決め方はおそらくメーカーや開発している人によって考え方が違うと思うので、ここでは説明を控えておきますが。
続きは『スノーボード講習会』で、
という事でお願いします(笑)
それでは本日はここまで。