自分達のブランドが好きで、乗り味も気に入ってくれる人のために努力した方が良いです。

今日もMOSSさんへ行って18-19シーズンFOSSIL SNOWBOARDの打ち合わせ。

細かい作業は全部お任せ。

これでおおよそは決定しましたので、とりあえずしばらくはサンプルが仕上がってくるのを待つだけ。

この間がとってもドキドキするんですよねー

今日は主に色決めだったので、細かくひとつひとつ色を決めて行くんですけど。

「よしこれだ!」

って思っても。

実際ボードになって出来上がってくると全然イメージと違う、、、

なんて事も多々あります。

例えば、

ソールのロゴを決める場合。

「よし、この色にしよう」

と思ってインクの色を決めるじゃないですか。

でも実際は印刷した上に半透明のソール材が張り付けられるわけで。

そうすると色がボヤケたり半透明と重なってイメージしていた色で無くなってしまったり。

それが色によっても特徴が違うから、赤を使うとこう変色しやすい、青を使うとこう変色しやすい、とかあるわけです。

だから「この色が良い」って思っても、この色のように表現するならこっちの色を選んだ方がいいんじゃないかとか、そんな事も計算しながら決めないといけなくて。

そのためにも過去に作ったボードの色を覚えておく事も大事で、狙い通りの色を出すためには経験の蓄積が大事なんです。

 

ただね、

実はそこまで色にはこだわってないんですよ。

そう言うといい加減に作っているように思われるかもしれませんけど、そうじゃないですからね。

と言うのも、

私がお店を始める前のメーカー業だった頃の話しですけど。

通常はボードにデザイン入れて色を決めて毎年作るわけじゃないですか。

でも必ず、

「今年のはデザインがカッコ悪い」

「色が好きじゃない」

そんな事を毎年のように言われるわけですよ。

もちろん人の好みは千差万別なので、ダメって言う人もいればすごく気に入ってくれる人もいるし。

100人中100人が良いって物を作るのは不可能ですからね。

それに私は、

スノーボードをスノースポーツとして捉えていますので。

「スポーツ用品なら見た目より中身でしょ」

と思っています。

なので、

「デザインでボードを判断される位なら真っ黒でいいや、それより中身で勝負しよう」

って事で最初の5年間は毎年黒い板しか作ってなかったんですよ。

こんな感じで。

11-12シーズンのカタログ

それで、

その当時は真っ黒のボードが珍しかったんですけど。

しばらくすると、

「やけに他メーカーも黒いボード増えてない?」

そんな風に思い始めて最近は色を入れるようにしたんです。

だからそれ以来なんだかんだ毎年悩むんですけど、実はそこまでは気にして無い。

そんな感じなんです。

 

でも最近は私と同じように、

本当に乗り味を気に入ってFOSSILに乗ってくれてる方って。

ほとんど色を気にして無いですよね?

まぁ、あまりにも奇抜な色にしたらどうかわかりませんけど(笑)

「別に色は何色でもいいっすよ」

って言ってくれる方が多いです。

それだけ中身を気に入ってくれてFOSSILが好きなのかな思うと本当にありがたいですけどね。

だから最近思ったんです。

「今年のはデザインがカッコ悪い」

「色が好きじゃない」

って言う人は、そもそも乗る気が無いんだなって。

これまさに「アドラー心理」ですね!

最近ようやく読みました。

同業者の皆さーん!!

このブログ見ているかわかりませんけど(笑)

デザインとか色とかあまり気にしない事です。

そうやって言う人はそもそもブランドのファンじゃありませんから。

そんな事よりも、

自分達のブランドが好きで、乗り味も気に入ってくれる人のために努力した方が良いです。

100人中100人に気に入られる事に頭を悩ませても時間の無駄です!

はい、

なんか今日も良い事言ったところで。

本日はここまで。

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