「誰がスノーボードを殺すのか」

たまには本の感想なんかを書いてみようと思います。

はい、今日はこれ。

「誰がスノーボードを殺すのか」

いや違いますね(笑)

「誰がアパレルを殺すのか」

 

ん~、でもこれを読んで改めて思ったのが、

スノーボードもまったく同じ道をたどってる。

まさにスノーボードをアパレルと同じように扱って、アパレル業界と同じ事をしてる。

「これデザインカッコいいでしょ~」

って、機能性を無視して販売しているし。

お客さん達に「カッコいいボードが欲しい」と思わせてる。

これではアパレルと一緒。

「その洋服(スノーボード)とってもお似合いですよ~」ってね。

という事は、

「スノーボード業界は集団自殺してる」

(本書より抜粋&勝手に改正)

スノーボード業界人は読んでみたらどうでしょうか。

でも、ただこれを読んで改善しようとしてもダメ。

「アパレル」と「スノーボード」の大きな違いは、

スノーボードはスポーツ用品だって事。

別にカッコいいボード作って販売するのは良いけど、先に機能性を説明しないとね。

 

そして、

こちらも本書から抜粋

「我々は顧客志向です」と口では言いますが、どれだけの関係者が顧客一人一人の顔を見て商売をできているのでしょうか。
はい!

まさにこれ!!

去年書いたこちらのブログ。

こうやってリンク貼ってもほとんどの人は読まないんですけど。

(ちゃんとクリック数が分かるんです笑)

短いのでよかったら読んでください。

 

おかげさまでFOSSILは集団自殺に巻き込まれずに生き残ってます。

むしろここ2年は販売店も増えて成長できてますし。

それでもFOSSILを販売してもらっているお店の方には必ず言ってます。

「自分の手が届く範囲でやりたいので手広くやるつもりはない」と。

だからネット販売はしないようにしてもらってるし。

お店が主催する試乗会には必ず自分でボードを持って行きます。

これが一人一人の顔を見るって事だと思ってます。

おそらくFOSSILに乗ってくれてる方は私の事も知ってますしね。

そうすればお互い安心。

他の皆さんはどうですか?

自分が使ってるボードは誰が何処で作ってるか知ってますか?

 

食べ物だってそんな時代。

どれだけ透明性を出せるか。

それで、

これもこの本の中で知ったんですけど。

EVERLANEってブランドが面白い事に挑戦してます。

こうやってインターネットでアパレルを販売していますが。

 

そのシャツの下には、

「Transparent Pricing」=「透明な価格設定」

このシャツを作るのに生地は幾らで、労働が幾らで、輸送が幾らでみたいな感じに内訳が書いてあって。

だからこのシャツは$58で売ってますって事を書いてます。

これが良いかどうかは賛否あるみたいですけど、共感を得てファンになってる人も多いみたいです。

それでもうひとつ面白いのが。

基本在庫が残らないように生産をしているけど、どうしても残ってしまいセールのような事をする場合は。

こうやって3つの値段が出てきます。

これは買う人が自分で値段を選べるんです。

要するに上に書いたように、買う人もこのシャツの原価が分かっているわけですから。

それに対して、

①生産者が赤字になる値段で買うのか。

②生産者に利益を渡さないのか。

③生産者に利益を渡すのか。

という感じの3択を迫られるわけです。

なんかすごいですよね(笑)

それで例えば③を選ぶと、

「物流費や人件費のみならず、私達が今後さらに成長するための資金まで頂ける事になります!ありがとう!」

と、表示されるみたいです。

まぁ賛否あるのもわかりますが、お互いに分かりやすいのかなって。

①or②を選ぶ人はそのブランドのファンではないだろうし。

③を選んでくれる人はそのブランドのファンだから大事にした方がいいですよね。

だからFOSSILを買う時に、

「安くなりませんか?」と言う人は。

①or②を選択しようとしているわけで。

私としてはそんな人にFOSSILを乗ってもらっても仕方がないという事です。

気持ちよく③を選んでくれる方を私は大事にします。

はい、

いま「ドキッ」とした人いませんか?(笑)

 

だからこうやって乗ってくれてる人達のためにも、また頑張ろうって思えるんです。

これが大事。

あっ、
もちろんnewestで販売しているブランドは全て同じ気持ちですからご安心ください!!(笑)

 

では最後にもう一度。

「我々は顧客志向です」と口では言いますが、どれだけの関係者が顧客一人一人の顔を見て商売をできているのでしょうか。

それでは本日はここまで。

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