以前はスノーボードショップを10年ほど経営していたこともあるし、スノーボードブランドに関しては現在も運営をしています。
お店とかブランドをやっていると、「何周年記念」みたいなのって定番でありますよね。実際に私もお店では何周年記念パーティーみたいなことをやっていた時期もあります。
ただ、個人的には何周年記念とかってあまり興味が無いというか。なんかそれってこちら側の都合であって、お客さんには関係無いような気がしていて。言ってしまえば何周年記念パーティーをやるのって、お店にとって都合が良いからやるようなものじゃないですか。何周年とこじつけて、お客さんにアピールしてお店を思い出してもらうきっかけ作りをしているような。(そうじゃない場合もあるかもしれませんが、、、)
それに、パーティーなんかやると「名取さんおめでとう!」みたいなことを言われるけど、そもそもお客さんあってのお店であり、皆さんがいなければ続けることができないわけだから、おめでとうなんて言ってもらえる筋合いないよな、なんて思ってしまう。
なのでどうも私はそういうのが苦手というか、ややひねくれたところがあります(笑)
もちろんそれでお客さんが喜んでくれるならいいし、ときにはそういったイベントも大切だとは思いますが。何周年だろうといつも通りコツコツと継続することが大切かなとも思っています。
■15周年
それで言うと、私が運営しているFOSSIL SNOWBOARDSは2009-10シーズンからスタートし、今シーズンで15年目なんです。

普通だったら5の倍数あたりの5年、10年、15年は節目みたいに言われ、大々的に「15周年記念!!」みたいな感じにするべきなのかもしれないですけど、まったくそのようなイベントはなく。なんなら10年のときも、まったく何もせずいつも通りです。
たぶん15年やっていると知らない人も多いでしょう。

とはいえ、そもそも今の時代「長く続いていればいいのか?」なんて考えてしまうことがあります。
昔は「長く続ている=信用」につながったかもしれないけど。今は最短であらゆることにアクセスできる時代ですから、1年目でも良いモノは作れるだろうし。「老舗」とか言って、ただ長くやっているというだけで変化についていけていない会社よりも、よっぽどスタートアップの方が社会貢献していることもよくある。
散々擦られられまくってる言葉ですけど、
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者である」
というのがあるじゃないですか。
これは本当にそうだなと、自分もそこそこ長く続けてきたからこそ、改めて実感していて。
スノーボード業界でもこれまで数々のブランドが立ち上がっては消えていくのを見てきました。そんな中で、うちのような弱小ブランドが続けられるのなんて、本当にこれしかないと思っています。
■初心
いつからか「世界一学ばない日本の大人」と言われるようになり。
その原因は終身雇用や年功序列とも言われています。
いちど始めたら簡単にクビにはできないし、最後まで面倒をみてもらえるとなれば、長く務めるほど努力する人は減るし。年功序列なんかは、長くいるというだけで評価がもらえるわけですから。
だからこそ変化することを嫌う、新しいものを否定する、というのはもはや日本人のお家芸みたいなものになりました。
でも、そんな人達も最初はそうじゃなかったんじゃないでしょうか。
若い頃は変化にも対応して、新しいモノも受け入れて、がむしゃらに努力していたはずです。
「何か上手くいかない」と思っている人は、いつからか新しいことを受け入れず、変化することを面倒だと思っていませんか。
やはり、長く続けていても初心を忘れず、変化にも対応し、新しいことにも挑戦することが大切じゃないかと思います。
だから何周年記念とか言って浮かれるのではなく、初心を忘れないようにする機会にすることですね。
それでは最後に15年前の名取君をどうぞ。

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