いまから1年前にサービスが終了した「NOW VOICE」というプラットフォームがあります。こちらは、サッカーの本田圭佑さんがCEOを務め立ち上がったサービスです。
「アスリートから生の声を届ける」というコンセプトで、2020年4月に立ち上がり、私はそのリリースに合わせて行われた本田圭佑さんのプレスリリースを見てワクワクしたのをいまも覚えています。
メディアを通してしまうと、都合の良いように捻じ曲げられ、本当の気持ちが届かない。それと、ワールドカップのような大きな大会になると規制が厳しく。動画ダメ、写真ダメ、SNSダメという感じになってしまうけど、音声だけなら届けられる。
例えば、ワールドカップ試合直後の写真や動画は見せられないけど、試合直後の選手達の高揚した雰囲気や生の声を届けることができるのではないか。
そして、第一線で戦うアスリートの声を聴くことで、勇気づけられる人もいるのではないか。
そのような事を話していて、とても共感しました。
■別の目的
私もNOW VOICEのサービスがはじまってすぐに登録をしました。
しかし、最初だっから仕方ないとは言え、発信するアスリートが少ない上に、ほとんど更新されない状態が続いたので一旦解約。
しばらくしてから、発信者が増えた様子があったので、再度加入しましたが。発信者は増えたものの、実際に発信しているアスリートがほとんどいない。ギリ月に1回とかが多く。たぶん月額課金制なので、最低月に1回はという感じだったのかもしれないけど。それすら発信していないアスリートが多く。名前はズラッと並んでいるけど発信は少ない。
そのまま、2024年1月にサービス終了となり。
理由としては音声市場の変化により今後も安定的にサービスを提供する事が難しいと判断したということのようです。
いまさらNOW VOICEのことについてアレコレ言いたいわけではなく。私も2020年8月からVoicyにて音声配信をスタートさせ、これまで4年半毎日配信してきたからこそ、なんとなく感じることがあり。
本田圭佑さんは単にアスリートの声を届けたいだけじゃなかったんじゃないか?別の目的があったのではないと思っています。
■大御所芸能人
音声配信はテキストや動画と違って目を使わなくていいので、「ながら聴き」なんて言葉も最近はよく聞くようになりましたけど。
そのおかげで、毎日配信して習慣化してもらえると継続して利用してもらえるというメリットがあります。
ただSNSのように「バズる」ということは無いので、拡散されることは無く、聴いてくれるようになるまでのハードルがかなり高い。
でも裏を返せば、SNSやメディアの雑多な情報をザッピングするのではなく、わざわざ自分の話を聞いてくれるというのは、それだけ興味があるということにもなる。
いまだに、テレビで人気の芸人さんや大御所芸能人、歌手と言われる人でもラジオを続けている理由は、ファンとの距離が近いからだと言います。
テレビでなんとなく観ている、ネット上でなんとなく観ているのではなく、自分の話を聴きたいという人がいるというのは大切なこと。
ようするに、誰もがメディアになれて発信できる時代になったとはいえ。そんなのが通用するのはごくごく一部の人だけで。マス(集団)に届けるよりも、個人に対して届けた方が良いんです。
本当に応援してくれるファンを大切にした方が、自分達の活動を後押ししてくれるというのが、人気が出れば出るほど分かっているのだと思います。
■セカンドキャリア
話しを戻しまして。本田圭佑は本当にアスリートの声を届けたいだけだったのか?
これは私の憶測ではありますが。
おそらく、「現役のうちから本当に応援してくれるファンを作っておいた方がいい」という気持ちも込めていたのではないでしょうか。
スポーツ選手のセカンドキャリア問題と言われるようになって久しくなり。まだまだその問題は続いていると思います。
いまは引退してメディアに出れなくなっても、YouTube等で活路を見出す人もいますけど。そんなのもごくごく一部の選手だけだし、よほどのセンスが無いと難しい。しかも引退してから動き始めるので、再び日の目をみるまでに時間もかかる。
じゃあ現役のうちからSNSやYouTubeに力を入れればいいのか?
いまで言うダルビッシュ選手のように、それができる人はそうするべきだとは思うけど。無料でメディアを観ているにわかファンほど、「スポーツに集中しろ!」とか。ましてや成績が下がろうものなら「そんなことしてるからだ!」と叩かれると言う。
それは本当のファンだろうか?と、思うけどメディアに頼っている以上はそうしたファンも大切にしなきゃいけない。
でも音声なら発信の手間も時間もかからないので、現役選手の負担も少ない。そして個別に想いを届けることで、チームやメディアが作ったファンではなく、本当のファンを作っていける。
そして、そういうファンが現役を引退した後(セカンドキャリア)も、応援してくれる。
そんな思いが本田圭佑さんの中であったのではないかと、私は思っています。
■ザッピング
でもこういうことは、人気のある現役中には気づかないだろうと思います。
正直言って私も4年半前に音声配信をはじめたときは、ぜんぜんフォロワー増えないし、再生回数は増えないし、収益があるわけでもないし。
いったい何の役に立つのだろう?なんて思ったこともあります。
でもいまは、こんな私でさえ応援して後押ししてくれる人がいます。
これは、バズを求めた発信や、YouTubeの収益、アフェリエイトに頼らなかったおかげだと思っています。
「1万人のフォロワーより応援してくれる100人」
こんなブログも書いてますのでよかったらどうぞ。
ということで今日のブログは私の勝手な憶測ではありますが。
いま夢や目標がある人は、いまさらSNSやYouTubeで頑張っても遅いです。まずは1人1人に自分の想いをぶつけ共感してくれる人を少しずつでも増やしていった方がいいです。
フォロワーが何万人といても、それはただ無料だから「なんとなく観てる」だけで。あなたをフォローしている人は他にも大勢の人をフォローしているのだから、ザッピングのうちの1人に過ぎません。
そんな人があなたのことを本気で応援してくれると思いますか?
いまいちど発信の方法を考えてみてはいかがでしょうか。
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