DOMINATOR WAX基礎知識

今夜9月27日(金)20:30~
YouTubeライブ配信にて『ドミネーターワックス生解説』をやります。
※アーカイブも残ります

ということで今日はドミネーターワックスについての基本的なことをまとめましたので、ライブ配信を視聴頂く前に確認頂けると話が入ってきやすくなると思います。

 

 

■はじまりはアメリカナショナルチーム専用ワックス

DOMINATOR WAXの始まりは、アメリカのスキー・スノーボードのナショナルチームが「コスト度外視でいいからとにかく一番早く滑るワックスを作ってくれ」と依頼したところからスタートしています。
なので今でも求めるのは「世界最速のワックスを作り続ける事」

ドミネーター・ワックスは1990年代前半、当時のUS スキーチームが指定選手のみが使う競技専用ワックスを開発する事になったのがきっかけです。
開発責任者はフッ素工学の権威であり、フッ素配合ワックスの発明をしたタノス・カリダス博士であり、アドバイザーとして数多くの名選手を育て上げたトム・ライナース氏が抜擢されました。
まだテスト期間の時からその実力は際立ったものがあり、USスキーチーム内でも使用した選手は表彰台に上がる事が当たり前となり、表彰台を支配する(ドミネートする)という異名をとりました。その後、US スキーチームのみならず一般にも広げようとより速く、より解りやすいワックスの開発は続けられ、後に日本の久住和永( スピードスキー日本記録保持者)も開発チームの一員として加わり今日に至ります。

公式ホームページより

 

 

■日本は長野オリンピック以降

元々アメリカナショナルチームのためのワックスから、一般に向けて販売がされるようになりましたが、日本に入って来たのは1998年の長野オリンピック以降で、そのきっかけのひとつがスキージャンプ団体の金メダル。
もう26年も前なんですね。

まだ生まれて無い方もいると思うので、動画がありましたので貼っておきます。

YouTube

原田雅彦:1本目は風に泣かされて失速、「五輪になるとなんで俺だけが・・・・・・。自分のときだけトラブルが起きているんじゃ…

何がきっかけになったかと言うのが。
このスキージャンプチームのワックスアドバイザーで来ていたのが、現USドミネーターワックスの社長久住さんとタノス・カリダス博士なんです。
スピードをつけてどれだけ遠くに飛ぶかを競うので、スキージャンプの成績はワックスがどれだけ重要かは想像できると思います。
しかし動画を見てもらうと分かるように当日はベチャ雪が降る非常に難しいコンディション。

大会とか出てる人なんかは経験ありますよね?
もう何をどうしても全然滑れらない!!って事。
この時もそんな雪だったので、どの国のサービスマンも苦戦している中。
日本の成績を見ればその差は一目瞭然。

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ラージヒル団体成績表

なぜこうなったかとか、そうゆう裏話しもありますけど長くなりますのでその辺は直接聞いてください。

そして、この結果も踏まえ日本での販売も決定したそうです

 

 

■フッ素配合ワックスの発明はDOMINATOR WAX

これももはや結構有名な話しになって来たと思うんですけど。
今ではどこのメーカーでも当たり前のように作っている「フッ素配合ワックス」を発明したのはフッ素工学の権威でもあるタノス・カリダス博士です。

それまで難しいとされていたパラフィンとフッ素の結合に成功し、その当時は特許も取ったみたいなんですけど、すぐに開放して誰でも作れるようにしたとか。

良いものは少しでも多くの人に使ってほしいという考えだったのか?
その辺はさだかじゃありませんけど、そのおかげでいフッ素入りワックスというものが主流となりました。

 

 

■DOMINATOR WAXは食べても大丈夫

決して推奨しているわけじゃないので食べないでくださいね(笑)
要するにそれだけ純度の高いオイルを使っているので、体の中に入っても流れて出てくれるし、自然にも帰ります。
なので万が一体の中に入っても大丈夫という事です。
それだけ流動性が良いので滑走ワックスとしても威力を発揮するわけです。
おそらくここまでこだわっているのはドミネーターワックスだけです。

 

 

■日本の雪は「グラファイト」

まずはホームページより抜粋。
日本国内の雪は不純物(塩分、黄砂、火山灰、花粉、油汚れ、中国大陸からの大気汚染、他)が多く混ざっているため、滑走面やワックスにダメージを与えやすいことが特徴です。そして、これらの不純物がより静電気の発生を高めており、日本の雪が抱える大きな問題です。
日本の雪は世界中どこと比較しても特殊な環境で非常に不純物の多い雪が降ります。
これは北海道から本州全土まで同じ条件です。
「トップシーズンは雪が綺麗だから」と思っていても、これだけ海に囲まれた環境なので常に「塩分」が存在します。
という事は、単純に言うと。
摩擦が強く静電気が起きやすい=滑走性が落ちる。
そこで効果的なのが、静電気を抑えてくれる「グラファイト」が必要なんです。
なので日本のゲレンデではグラファイトワックスを推奨しています。
特にドミネーターワックスのグラファイトは滑走面に入り込むレベル、2サブミクロン(1ミクロン以下)まで細かく砕いているため効果を発揮します。

 

 

■ベースワックス

滑走性能を引き出すために、かかせないのが「ベース作り」です。滑走面に使用されている素材(ポリエチレン)は、パラフィン(ワックス)と直接結合しません。
ベース作りの段階においてあらかじめ滑走面の内部にワックスを染み込ませることによって、はじめて滑走用ワックスと滑走面の相性が良くなります。
ベース作りの出来ていない滑走面に滑走用ワックスを塗っても耐久性が無いのは、これが理由です。

公式ホームページより

要するにソール材とパラフィンは結合しないので、ベース作り(下地作り)が必要なんです。
もう少し仕組みを説明しますと。
シンタード製法で作られたソール材は、素材の約半分が空洞になっています。
その空洞にベースワックスを流し込み、その後に滑走ワックスを入れる事でワックスが定着するのでベース作りは非常に重要な作業になります。

そのベース作り作業を一般的には柔らかいワックスから硬いワックスへと順番に、計10回~15回のワクシングが必要と言われていますが。
ドミネーターワックスの「RENEW」であれば2回~3回でしっかりとしたベース作りができます。

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滑走面は空洞になっている

 

■ベース作り専用ワックス「RENEW」

ベース作り&クリーニング専用ワックス「RENEW」は、ワックス自体の粒子を非常に細かくし流動性を高め、柔らかい成分と硬い成分を上手く配合させる事で、柔らかい成分は奥深く、硬い成分は表層に浸透します。

これにより、これまでのように硬さの違うワックスを順番に入れる必要がありません。

ただ、RENEWはベース作り用に粒子を細かくして作っているため、滑走には向きませんのでご注意ください。

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■ZOOMシリーズ

ドミネーターワックスが自信を持ってお届けするのが、「Thermo Active ZOOM」

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これまで滑走ワックスの常識は温度帯や湿度に合わせたコンビネーションワックス。

しかしいったいどれだけの方が正確に選び決める事ができるでしょうか?

どんな一流のサービスマンでも最終的には感などで決める事が多く、その役割を成さない現実を踏まえ。
ドミネーターワックスは事前知識を必要とせず、最高のパフォーマンスを引き出せるシンプルなサーモアクティブシステム“ズームシリーズ”を完成させました。

ズームシリーズは、雪の状況変化を雪温で判断し、ワックスの硬度を変化させる特質機能を持っています。

要するに雪温に合わせてワックスが自動的に対応してくれるという事です。
このZOOMを使ってもらえれば、今まで悩んでいたワックス選びを飛躍的に簡単にしてくれ、雪に合った効果の高い状態で滑る事ができます。

さて、とりあえずザックリですが、ドミネーターワックスの基本的なところをお伝えしました。
その他にもまだまだ言い足りないことは沢山あるんですけど、続きはYouTubeライブ配信にて詳しく説明させて頂きます。

それでは今夜、ぜひお待ちしています!!


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