「あなたの時給は幾ら?」自分の価値を計算する

先日、SNSのタイムラインでたまたま見た投稿なんですけど。
おそらくどこかのお店でスノーボードのワックスをしてもらうのに4,000円かかるということに対して「高すぎ!」と書いている人がいて。
さらに、「俺は自分でワックスやってるからわかるけど、そんなにかかるはずない」というような事を言っていて。

詳しい状況が分からないので、この件についてアレコレ言いたいわけではないのです。

ただ、こういったことに対して単に「高い」と感覚で言うのではなく。

なぜその値段なのか?
というのを考えた方がいい。

おそらくこの方は自分の価値を計算できていないのだと思います。

ようするに、自分の時給が幾らなのか?

職種、役職、年齢によって大きく変わるので、あくまでも目安ですけどサラリーマンの平均時給は2,000〜3,000円位と言われているようです。

ということはあなたが1時間稼働するだけで、会社としては2,000円以上経費がかかるということです。

 

■ワックスの相場

お客さんの使用中のボードをメンテナンスするとなると、引き渡しから、クリーニング、滑走ワックス、スクレーパー、ブラッシング。
それからお渡し前にデッキ面も綺麗にしたりもするし、カスが出れば掃除などもするし。

もっと細かく言えば、伝票を書くとか、発送をするなら梱包する時間とか。
というふうに考えたら、お預かりした1本のボードをワックスするだけではなく、それ以外の時間も考えたら1時間くらいは使うかもしれません。

自分のボードをメンテナンスするだけなら、チャチャっとやって終わりかもしれませんけど、そういうわけには行きません。

そうなるとワクシングを2,000円でやってあげたとしたら、あなたの時給分くらいは確保できるかもしれませんが。、会社に利益をもたらすことはできないし。

さらにワックス、アイロン、作業場などの消耗などもありますから赤字です。

やってもやっても赤字になるようなことをしますか?

こうやって考えると、4,000円と言うのはそこまで高いと言えないのではないでしょうか。

ちなみに私は過去にスノーボード専門店を経営していたときは、3,500円頂いていました。

やはりそれくらいが相場だと思います。

 

■身に沁みる

仕事において、あなたが稼働することで幾ら消費するのか、自分の時給は幾らなのか、という「自分の価値」を把握しておくことも大切です。

モノの値段には原価だけでなく、それら全てが入っていると考えるべき。

だから冒頭のような投稿をする人に値付けをさせると、会社の赤字を垂れ流すような仕事をしてしまう。

そして、あなたが何もせずにサボっていれば、単純計算しても1時間あたり2,000円以上の損失が会社にあるということです。

そう考えたら時間を無駄にするということがどれだけ損失を生んでいるのか身に沁みるのではないでしょうか。

 


 

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