理想のボードは「自分の手足のように自然に動いてくれるボード」

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昨日のブログで今日はFOSSIL SNOWBOARDの新型「ALL MOUNTAINⅡ154」について書こうと言ったので、その事を書こうと思うんですけど。

その前に昨日少しだけ触れた「NATURAL」についてもその思いを書いておきたいのでまずはその話しをします。

昨日も書いた通り「NATURAL」はFOSSIL SNOWBOARDを立ち上げてから来季で10年経ちますが、途中1度だけソール材を変更しただけで中身のバランスに関しては10年まったく変えていません。

これがどうゆう事か分かりやすく言うと、例えばタイヤの付いている乗り物。

車で言うと、1度だけタイヤのゴムをマイナーチェンジしたけどボディーもエンジンも全てそのままって感じですかね。

分かりやすいかな?笑

そうなると10年間変えていないという事に対してどう感じるかは人それぞれじゃないかなって。

「変化が無い」「進化してないんじゃないか」と感じる人もいると思います。

確かに車とか電子機器が10年前の物そのまま売ってても買わないですよね?

ではなぜ私がこんな事をしているかと言うと、その話しは子供の頃まで遡ります。

私は小さい頃から高校を卒業するまでずっとサッカーをしていましたが。

確か中学生上がってすぐか小学校最後位だったかな?子供にしてはかなり贅沢だったんですけど、どうしてもサッカーショップで惚れてしまい、初めて「パラメヒコ」というスパイクを買ってもらいまして。

サッカーしてた人なら知ってますよね?

「今まで使っていたスパイクはなんだったんだ」と言うくらい履いた時に感激したのを今でも覚えています。

なのでそれ以来高校卒業するまでの6年間は多少他のスパイクも試してみましたが結局最後までこのスパイクを履き続けました。

もちろんボロボロになるので何度も買い換えてますけどね。

でもそのつどお店に行けばちゃんと売ってたし、安心して使う事ができました。

それで、ちょっとビックリした事があるんですけど。

私は去年から社会人チームに入れてもらいサッカーをまた始めたとこのブログでも何度か書いていますよね。

なので去年自分のスパイクを買いにサッカーショップへ行くと。

なんと!!

パラメヒコって今でも売ってるんだって!?

いやー、本当ビックリしましたよ。

という事はもう30年以上って事でしょ?

しかもデザインとかもそのまま。

「すげぇ!!」と思って本当は去年買う時にパラメヒコ欲しかったんだけど、そのお店には合うサイズが無く、、、

まぁでも他のお店回るほどでも無いしちょっと時間も無かったので、そのお店にある色々なスパイク履き比べた結果選んだのはこれ。

パラメヒコライト

パラメヒコでは無いんだけど、これが一番近いって事で履いてみるとしっくり来たし今はこれを使っています。

やっぱりパラメヒコだね。

ここまで読んで頂いて薄々感じたかもしれませんが。

要するに、

車や電子機器ならボロボロになって買い換える時に、新しい機能や性能が加わっていたら買い換える時にワクワクしますけど。

スポーツ用品の場合はボロボロになって買い換える時に同じ物があった方が安心じゃないかなって。

だから、

「スポーツ用品なら良い物は良いで残しておかないとダメじゃない」

そう思っているわけです。

なのでFOSSIL SNOWBOARDの場合はNATURALに限らず、よっぽどの事が無い限り変更しないようにしています。

STYLEももう7年位変えてないし、THE PIPEも2013年に発売してから2年目に少しだけカーボン足しましたけどバランスは最初から一度も変えてません。

だってどれも凄く気に入ってるので変える必要がない。

だからどこに持って行っても安心。

ウィスラーブラッコムにて。NATURAL160

これって昨日も書きましたけど、なかなかスノーボード業界には無い流れなんじゃないかと思っています。

実際に10年間変更無しで販売し続けてるボードってあるかな?

同じ型で出てるのは沢山あるけど、肝心なのはバランスが変わっていないってところ。

この辺は『スノーボード講習会』受けてくれた方なら意味わかりますよね。

もしかしたらそれ以上に長く変えずに出しているボードもあるかもしれないけど、NATURALは良い物は良いで引き続きスノーボード界のパラメヒコ目指して行けたらと思います!!

さて、

今日は新型「ALL MOUNTAINⅡ154」ついて書こうと言いましたけど、なんかNATURALについてもう少し書きたくなって来たのでもう少し書いちゃいます。

なのでおそらく新型「ALL MOUNTAINⅡ154」については明日ですね(笑)

という事で、引き続きNATURALについて語らせてもらおうと思うんだけど。

何気にNATURALは初代から作っているって事はそれだけ思い入れも深いし。

おかげさまで現在FOSSIL SNOWBOARDの中ではダントツの人気となっています。

その次がALL MOUNTAINⅡで次がTHE PIPEかな。

ではなぜ一番最初にこのボードを作りたかったかと言うと。

元々私が育ったゲレンデに原因があります。

もう皆さんご存知、新潟県・シャルマン火打スキー場です。

スノーボード人生で一番滑ったゲレンデ。

山で生活していた7シーズンのうち大半をこのスキー場の中にある寮で過ごしていたので、毎日のようにここで滑っていました。

それで、このスキー場に行った事がある人は分かると思いますし。この写真を見てもらってもなんとなく分かると思いますが圧雪されたところはほとんど無いし山はウネウネしてるし。

あの、けして悪く言ってるわけではないですよ(笑)

要するにそれだけ地形や自然いっぱいの中で滑れるというわけです。

しかもシャルマン火打は基本的にリフト線下以外はコース外を除いてどこを滑ってもOKです。

なのでこの荒山でずっと滑っていたので、そもそもカービングというものを練習した事がありません。

ひとつひとつのターンをいかに綺麗に滑るかという事よりも、このウネウネした荒山をいかにしてスムーズに滑って降りるか。

そんな事ばかり考えて滑っていたんですよね。

なんか荒山、荒山って言うとイメージ悪いかもしれませんけど、私にとっては誉め言葉ですからね。

だってそれが楽しくてずっとここにいたわけですから。

で、

そうなると私の理想とするフリーライド用ボードは、

「自分の手足のように自然に動いてくれるボード」

なんです。

「右に行きたい」と思った瞬間にはもうボードも右に動いてるとか、そんな感じで無意識でもボードが動かせる位に自然に動いてくれるのが理想。

そして私自身の滑り方を分析すると、米倉大介さんのようなキレキレのカービングは出来ません。

てか、ほとんど誰もできないか(笑)

では私の場合。

FOSSILに乗ってるやつじゃないので残念なんだけど。

あんまり自分の滑り動画って無いので、少し古いしBURTONのボードだけど結構自分では気に入ってる動画。

ゆるゆる滑ってますけどね。

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なんか最近皆の滑りが沢山アップさてれるのでたまには自分の滑りでも。 でも自分の滑りを撮ってもらう事が無いので、こちらは先シーズンのBURTON試乗会中に愛子ちゃんが撮ってくれたもの。 乗ってるのはBURTON「PANHANDLER156」フラットキャンバーボードでスタンス幅53cmアングル前24°後-3°バインディングは「X-BASE」ブーツは「SLX」です。 滑りに関して言うと今まで一度も誰かに教わった事が無く全て独学滑って来ました。 なので、 「もう少しこうした方がいいよ」とかあったら示唆いただければ幸いです(笑) #snowboardshopnewest #burton #バートン #スノーボード #snowboard #snowboarding #追い撮り #白馬五竜 #白馬 #試乗会 #グーフィー #Goofy #xbase #slx #グーフィースタンス #goofystance

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これが?

って言われたらそれまでですけど(笑)

少し解説しますと。

理想はなるべく下半身には力を入れずに体重移動でボードをコントロールする。

下半身、特に太ももや膝周りに力が入ってしまうと荒れた所を滑る時に上手く滑れません。

膝は車などの乗り物で言うところの「サスペンション」代わりになるので、ここに力が入ってしまうとサスペンションの硬い車に乗ってるのと一緒でデコボコに弱くなってしまいます。

なので、

「膝は柔らかく体重移動でボードをコントロールする」

これが私の理想です。

膝を柔らかくする事でデコボコを吸収しつつ、ボードは足の力では無く体重を使ってコントロールする。

それを踏まえた上で米倉師匠の滑りを見てみましょう。

こちらはMOSS KING160に乗っています。

どうでしょう。

下半身に力が入っているように見えます?

先ほど言った、

「膝は柔らかく体重移動でボードをコントロールする」

これを意識して見てもらうと良く分かりますよね。

なので、

「スノーボードは脚力が必要」なんて言う方や「脚力が無いから上手く滑れない」という方がよくいます。

確かに脚力があったに越したことはないですけど。

スノーボードは脚力で滑るのではなく、体重移動で滑ると考えた方が良いです。

イメージで言うと、自転車で坂道を降りているような感じですかね。

坂道を自転車で降りてる時は、腕の力も足の力はほとんど使わないで体重移動で曲がりますよね。

実際にスノーボードも坂道を滑り降りているわけですから、余計な力は入れずに体重移動でコントロールした方がスムーズだと思います。

特に脚力が無いと感じている方はこうゆう滑り方を身につけた方が、楽に滑れるので末永くスノーボードを楽しんでもらえるとも思っています。

他にもいくつか米倉さんや私の滑りアップしてありますので良かったら見てください。

【名取崇史Instagram】

はい、

なんだかずいぶんと滑りの話しになってしまいましたが。

滑りの考えも知ってもらった上でボードの事を知ってもらった方がいいかなと思ったので、この辺の事も書いておきました。

という事で、

そんな理想の滑りを可能にしてくれるのが「NATURAL」というわけです。

ずいぶんここまで説明するのに長くなってしまいましたけど、それだけ思い入れも強いという事です。

だからもう少し続きますよ(笑)

スノーボード講習会』を聞いてくれた人は「ボードのバランス」と言えば何の事かわかりますよね。

だから『スノーボード講習会』利用してくれた人や、NATURALに実際乗った事がある人はなんとなく分かると思うんですけど。

あまり今まで感じた事の無いバランスになっていると思うんですよ。

実際私もあまり他で感じた事の無いバランスで作っていますから。

そしてその理想は先ほども言いましたが、

「自分の手足のように自然に動いてくれるボード」

そして、

NATURAL=自然にボードが動いてくれる、そして自然の中を気持ちよく滑る。

そんな気持ちを込めてのネーミングです。

理想は「自分の手足のように自然に動いてくれるボード」

だからこのボードに乗って、

私が初めてパラメヒコを履いた時のように。

「今まで使っていたボードはなんだったんだ」と言うくらい滑った時に感激してもらえるといいなー、と思っています。

ぜひ試乗会などで乗ってみてください。

ボードは乗って確認するのが一番。

さて、

ずいぶんと長くなってしまいまして。

もしかしたら今まで一番長いブログじゃないかな?

その分思い入れが強いという事だし。

滑りの部分に関しては参考にして頂けると思うので、このボードに乗って自然に楽しくスノーボードが滑れるようになってもらえれば幸いです。

それでは、新型「ALL MOUNTAINⅡ154」の話しはまったくできなかったので改めて明日書こうと思います。

なのでまた明日もFOSSIL SNOWBOARDの話しになりますが、色々と参考になる部分もあると思うので明日のブログもチェックしてくだい。

本日はここまで。

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名取崇史
1977年・神奈川県逗子生まれ。高校生の時にスノーボードを始め、20歳から7シーズン山で過ごした後、国内スノーボードメーカーに5年勤務。2010年から横浜のスノーボード専門店「newest」を引き継ぎ、同時に自身でプロデュースするスノーボードブランド「FOSSIL SNOWBOARD」を立ち上げる。2017年「DOMINATOR WAXアドバイザー」として契約。シーズンはもちろん夏は室内ゲレンデなどを利用し、1年中スノーボードの楽しさを伝えています。