私は以前からスノーボードで上達を目指している人達に言い続けている事がありまして。
それは、
「ある意味、スノーボードは簡単なスポーツだから気を付けてね」
と、最初に必ず言います。
誤解しないでほしいのが「ある意味簡単」という事で単純に簡単だとは思っていないという事です。
では、なぜそう言い続けているか順を追って説明しますと。
こんなデータがありましたのでご覧ください。
スノーボードはメジャースポーツとは言えませんけど、他のスポーツに比べて人口が多いスポーツだと思います。
この中では20位ですが、数あるスポーツ・運動の中で言えばかなりの上位じゃないでしょうか。
なぜスノーボード人口が多いのか?
まずは、なぜスノーボード人口が多いのか?
その事を考えた時に。
私なりの見解を言いますと「簡単なスポーツだから」だと思います。
上の統計を見ても分かるように「一人で、気軽に、簡単に」が上位の要素ですよね。
団体競技の場合人数が集まらないとできないというハードルもありますから「1人でできる」という事も人口の多い理由になると思います。
ただ、スノーボードの場合は行くためのお金や時間、道具を揃える事を考えると単純に「簡単」というわけではありませんけど。
いざ初めてみると大抵は誰でも1日か2日位あればとりあえずは滑れるようになりますよね。
そしてスノーボードの醍醐味でもある「爽快感」を味わう事ができるからだと思います。
それに比べ、
同じ横乗りと言われスノーボードに比べるとお金や時間もかからない「スケート」や「サーフィン」が上位じゃないのは。
「難しいから」だと思います。
1日や2日でそれなりにできるようにはならないと思うし。
スノーボードに比べるとスケートやサーフィンは足が固定されてないので、少しでも乗り位置を誤るとすぐに転んでしまう。
スケートは転べば下はコンクリートで痛いし、サーフィンは大げさに言えば流されたりと命の危険もありますよね。
その分ハードルが高くなってると思います。
そう比べるとスノーボードは足が固定されているので多少乗り位置を誤っても転ぶリスクは低いし、転んでも柔らかい雪の上だし。
始めるきっかけとしては「安全で気軽にできる」という要素が加わりハードルも低く多くの人が楽しめるのだと思います。
何を気を付ける?
それでは上達をしたい人が何に気を付けるか?
さっきも言いましたけど、
スケートやサーフィンの場合は、
少しでも乗り位置を誤ればひっくり返ります。
スノーボードの場合は、
多少乗り位置を誤ってもひっくり返る事無く滑れちゃいます。
なので、
スノーボードは乗り位置が悪くてもそれなりに滑れてしまい、その事に自分で気付かないで滑り続けてしまうのです。
その事をふまえて、最初に言った事を細かく言うと。
「スノーボードは足が固定されてて乗り位置が悪くてもとりあえずは簡単に滑れちゃうスポーツなので、その事に自分では気づきにくいから気を付けてね」
となるのです。
ちょっと説明がまわりくどかったですかね(笑)
この前もこんなブログを書きまして。
ここでも少し触れましたけど、やっぱり乗り位置が悪ければ本領は発揮できません。
とにかく私はこれを意識できなければ上達できないと思っています。
本当に身になるのは面白くない練習
それでは今日は落合さんの本からひとつご紹介。
「本当に身になるのは面白くない練習なのだと理解させたい」
ざっくり説明すると。
野球の場合は打撃マシーンでボールを打つ方が楽しいかもしれないけど。
正しいスイングを身に付けるには「素振り」しかない。
「素振り」は面白くないかもしれない。
でも、
「本当に身になるのは面白くない練習なのだと理解させたい」
という事です。
フリーバッティングで「打てる」と勘違いしている人が多いけど、本物のスイングを手に入れるには地道な基礎練習が大事だと。
もっと細かく書いてありますけどね。
それをスノーボードに置き換えると。
スノーボードは簡単なので、自分は「滑れる」と思ってすぐに派手な事(楽しい事)に意識が行って技ばかり練習しようとしますが。
その前にまずはしっかり乗り位置や道具を意識して滑る基礎練習が大事。
かなって。
何度も言っていますが、
スノーボードは乗り位置が悪ければ綺麗にボードが動いてくれない=上手く滑れない。
という事になります。
これを理解するためには、
道具を知る努力をする事。
地道な基礎となる練習をする事。
これはどのスポーツも同じで、基礎を怠って上達する事は不可能です。
そしてそれを意識している人は少ないんじゃないかと私は思っているわけです。
なんたってプロ野球選手ですら基礎を理解していない人が多いと言ってるくらいですから。
と言う事で、
今は夏休みという事もあって沢山の子供が練習に励んでいますし。
大人だって負けじと練習していますのでカムイ御坂は大賑わいとなっています。
今一度自分の道具と向き合い、正しい位置はどこなのか基礎となる部分はどこなのか。
そんな事を意識して滑ってみてはいかがでしょうか。
と、今日はそんなお話しでした。
それでは本日はここまで。