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『スノーボードの使い方③』【プロのセッティング編】
①でボードに対してバインディングをセットする時の鉄則をお伝えしまして。
②では実際にボード動かす時に意識する事をお伝えしました。
今回は少し主旨が変わりますが、基本的な事を身に付ける上で意識して欲しい点です。
よく、雑誌などで「プロのセッティング紹介」という記事を目にします。
やっぱり好きなライダーがどんなセッティングで滑っているかは気になりますよね。
そしてもちろんマネしたくなる。
とても気持ちが分かります。
「だってプロがやってるんだから間違いないでしょ!」って感じですよね。
でもそれはダメです。
なぜかと言いますと。
あくまでも、熟練されたプロのセッティングだからです。
基本を飛ばしていきなりマネしているようなものです。
ましてやプロの人達は滑ってるフィールドも違います。
まずは基本を身に付ける
私は別に野球に詳しくありませんが、「道具を使うスポーツ」の代表として分かりやすいかと思いまして、よく例えに使います。
という事で例えば野球で言いますと。
「ホームランが打ちたい」
そう思って。
最初からこんな構えで練習したり。
こんな構えで練習してもホームランは打てませんよね。
どちらも基本をしっかりと身に付けた上で、
努力と経験の結果として行きついた、
「構え」=「セッティング」なんだと思います。
だからいきなり「構え」だけマネしても上手く打てるはずがありません。
要するに「プロのセッティング」だけをマネしても上手く滑れないという事です。
『基本なくして応用なし』
どんなスポーツでもまずは基本的な構えで練習する事が大事です。
野球の場合、
「正確なバットコントロールを身に付ける事でヒットやホームランを打てるようになります」
それをスノーボードで言えば、
「正確なボードコントロールを身に付ける事でいろんな滑ができるようになります」
全ては基本あっての応用です。
「上手くなりたい」「カッコよく滑りたい」と、つい派手な方へ目が行ってしまいますが。
まずは基本を身に付ける事が上達への近道になります。
いろんな滑り(応用)を身に付けたいのなら、
まずは基本的な「構え」=「セッティング」で練習する事です。
スノーボードが他のスポーツと比べてある意味難しいところ。
【野球の場合】
基本がしっかりしてないと「打つ事ができない」
→なので自分で気づく事ができる。
→だから一生懸命基本を練習する。
【スノーボードの場合】
基本が身についていなくても「ある程度滑れてしまう」
→なので自分で気づく事ができない。
→だから基本を無視してそのまま滑り続けてしまう。
スノーボードは単純に言えば斜面を滑り降りるスポーツなので、どんな姿勢で滑っても降りて来る事ができます。
なので「基本を練習しなくても滑れてしまう」
「滑れてしまう」ので、自分では気づかず基本を無視して滑り続けてしまうのです。
野球の場合は、はっきりと「打てない」という結果が出ますので誰でも気づく事ができます。
そこがある意味スノーボードの難しいところだと思います。
【まとめ】
スノーボードは基本が身についていなくても「あるていど滑れてしまう」
だからこそ誰でも気軽に楽しめ、レジャーや遊びとしても人気があるのだと思います。
ただ、少しでも上達したいと思っている方は基本を身に付けなくてはいけません。
そのためには「プロのセッティング」をマネするのではなく、「自分の実力に合ったセッティング」を心がけてください。
なかなかスノーボードが上達しないと思っている方はまずセッティングを見直してみてはいかがでしょう。